SiriとApple Intelligenceが統合した「Siri AI」発表、SiriやSafariやパスワードでGoogle Geminiベースの新生Apple Intelligenceを駆使できる

日本時間の2026年6月9日(火)午前2時から開催されているAppleの年次開発者会議「WWDC26」の基調講演で、Google Geminiベースで刷新したApple Foundation Modelsを中核にアップデートされたApple Intelligenceと統合した「Siri AI」が発表されました。さらにSafariやメール、パスワードなどAppleアプリがApple Intelligenceと連携し、自然言語でさまざまなタスクを自動でこなせるようになることも併せて明らかにされました。
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(9) Announcing Apple’s next big step for Siri and iPhone - YouTube

AppleはApple Intelligenceを刷新する上で、Googleとの「緊密な連携」を行い、GoogleのGeminiファミリーモデルの基盤となる技術を活用すると発表しました。

「私たちは協力して、統合されたAppleのインテリジェンス体験に向けた次世代のApple Foundationモデルを開発し、プライベートクラウドコンピューティングを活用して、これらの新しいモデルをデバイス上およびサーバー上で動作するように最適化しました」

これにより、リアルな画像を作成したり、これまでにない方法で写真を編集したり、ビジュアルコンテンツに関する回答を得たりすることが可能になるとのこと。

一部のデバイスでは音声生成機能や音声入力の精度向上、自然言語理解などの機能を備えた、より高性能なモデルが用意されています。

「AIにおけるプライバシーは決して妥協できないものだと考えています」とAppleは述べています。Appleはデバイス上での処理に加えてプライベートクラウドによる演算も活用しており、これによりユーザーのデータにAppleやその他の第三者がアクセスできないよう確実に保護されているとアピールしました。

そんな新しいApple Intelligenceと音声アシスタントのSiriが統合することで、新しいAIエージェント「Siri AI」がリリースされます。

SiriはDynamic Islandに標準搭載されています。

基調講演のムービーでは、Siriを使って写真を探したり、他の人に送ったメッセージを思い出させたり、さらにそれを使って地図アプリで目的地を設定したりする様子が公開されました。「サンフランシスコでスキ・ウォーターハウスのライブがあるのはいつ?」と音声でSiri AIに質問します。

Dynamic Islandに常駐するSiriが回答を表示します。それに応じてリマインダーに登録することも可能。同時にスキ・ウォーターハウスの曲を音声指示で再生できました。

「ジェフの家に寄ってから写真の場所に行く経路を教えて」

地図と共に経路が表示されました。

さらに「写真」で任意の人物の写真を指定したアルバムに追加する、といったタスクも音声指示で可能に。

Siriの音声は自由に設定可能。

また、SiriのアップデートはCarPlayとAirPodsにも適用されます。

Siriはメッセージやメールの作成といったタスクも実行可能。

また、SiriはmacOSのSpotlightにも統合されます。ユーザーは任意のウィンドウや項目を右クリックして、Siriに直接質問することができるとのこと。SiriはMac上のコンテンツに関する具体的な質問にも答えられるようになります。

そして、Siriの単独アプリもリリースされます。iPhoneやiPad、Mac上でSiriアプリを利用可能で、すべてのAppleデバイスで同期可能です。

会話履歴はiCloud経由で同期されるため、デバイス間で共有できます。WatchOSでも利用可能です。

visionOSではSiriの3Dビジュアライゼーションを好きな場所に配置でき、「Hey Siri」と言わなくてもその3Dビジュアライゼーションを見て話しかけるだけで操作できます。

さらに、カメラに「Siriモード」が追加されます。シャッターボタンをタップして対象物をSiriに見せるだけで、さまざまな回答を得られるとのこと。

たとえば料理を映すだけで栄養成分をチェックできます。

レストランの伝票にカメラを向けるだけで、すぐにApple Cashを使って友人と割り勘を始めることができます。

また、専用のキーボードショートカットを使うことで、Macの画面にある任意の部分についてSiriに尋ねることができます。

もちろんvisionOSでもSiriの画像認識は有効。

Siriは文章構成も可能。普段使っている文体を生成される文章に反映することもできます。

自動校正機能も搭載。

このSiriの自動校正機能はサードパーティー製アプリでも利用できます。

記事作成時点でSiri AIはまず英語で利用できるようになり、早いペースでほかの言語にも拡大される予定。

Apple Intelligenceの新機能は、Safariにも搭載されます。

大量に開いたタブは自動的にトピックごとに整理されます。

さらにSafariでは「Notify me」機能を使って、ユーザーに代わってページを自動的に監視できます。自然言語で探している内容をSafariに伝えれば、ページが更新されたときにSafariが通知してくれます。ブラウジングデータはユーザー自身が管理可能です。

「Describe an Extension」を使えば、欲しい機能を自然言語で説明するだけで、Safariの拡張機能を追加することができるとのこと。これにより、たとえば料理のレシピサイトでレシピを保存するボタンをツールバーに追加することも可能になります。

さらにSafariは「パスワード」アプリと連携し、脆弱(ぜいじゃく)なパスワードを一気に変更することができるようになります。

「パスワード」がワンタップでApple IntelligenceとSafariを利用し、対象サイトのアカウントを強力なものに自動でアップデートします。

Apple Intelligenceはメッセージ・メール・カレンダー・電話でも活躍。メッセージやメールでは会話の文脈を理解してリマインダーやメモの作成などのタスクを提案します。

カレンダーでも自然言語でスケジュールの登録が可能。

電話では、企業の問い合わせ先に電話をかけると通話の内容を分析して「メール」から適切な情報を提示することもできるとのこと。

これらはすべてオンデバイスで処理され、Appleにも他の誰にも共有されないとのこと。

Apple IntelligenceはIoTアプリである「ホーム」とも連携。

アクセサリの通知をはじめ、自宅での様々なことを簡単に把握できます。アクセサリの通知は積み重なってしまうこともありますが、Apple Intelligenceは関連する通知を単一のアクティビティとして認識します。そのため、これらのアクティビティが発生するたびに更新され、届く通知は1つだけで済む、というわけ。

さらにApple Intelligenceが対応カメラで録画された映像を分析し、映像の内容を説明する文章を生成できるようになります。

すべてのカメラから関連する映像を抽出できるため、映像を再生すると「ホーム」がそれらをシームレスに繋ぎ合わせて、裏庭で何が起こっていたかなどを把握できるようになるとのこと。

「ショートカット」でApple Intelligenceを利用できるようになることで、自然言語でショートカットを記述できるようになります。

「退社時に帰宅時間をPedroにメッセージで送って」など、iPhoneやMacのアプリ動作をトリガーにしたタスクを自動で処理できるようになります。

・つづき
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