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匿名を維持する仮想コンテナタブをすぐ開いて通常タブと併用もできるFirefoxアドオン「Temporary Containers Plus」


Firefoxアドオン「Temporary Containers Plus」は使い捨ての仮想コンテナタブを付けるようにするアドオンです。Cookieをブラウザに残したくないときや、ログイン情報を他のタブと分けたいときなどに役立ちます。

Temporary Containers Plus – 🦊 Firefox (ja) 向け拡張機能を入手
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/temporary-containers-plus/

アドオン配布ページにアクセスして「Firefoxへ追加」をクリック。


「追加」をクリックします。


「Temporary Containers Plusが追加されました」と表示されたら完了。「OK」をクリックして設定に移行します。


以下がTemporary Containers Plusのメニュー。「General」タブから「Automatic Mode」にチェックを入れると、新規作成するタブがすべて仮想コンテナタブになります。設定の変更は自動で保存され、右上に「Saved」と表示されたらOKです。


実際にFirefoxでタブを開いてみると、新規タブの上に白いバーが表示されました。


仮想コンテナタブでYouTubeを開いたところ、視聴履歴からのオススメ動画などが表示されず、初めてYouTubeにアクセスした状態になりました。YouTubeは視聴した動画によってトップページのオススメ表示が変化するため、「この動画を見たいけど、トップページのオススメを変化させたくない」という際には、仮想コンテナタブで開けばOK。


リンクを開く際に、右クリックして「Open link in new Temporary Container tab」を選択することでも、特定のリンクを仮想コンテナタブで開く事が可能。


また、Temporary Containers Plusを有効にしているとブラウザの上部に時計のアイコンが表示されます。このアイコンをクリックすることでも仮想コンテナタブを開く事ができます。


設定の「Isolation:Grobal」からは、仮想コンテナタブの全般的な設定ができます。例えば、左クリックと右クリックで通常タブを開くか仮想コンテナタブを開くかを使い分けることも可能。


さらに、「Isolation:Per Domain」では、ドメインを指定して「このサイトは常に仮想コンテナタブで開く」と指定することができます。ドメインを入力したら、Actionで「Enabled」を選択。


スクロールして「Add Domain Rule」をクリックすることで、仮想コンテナタブで開くサイトや仮想コンテナタブで開かないサイトを登録することができました。このように、特定のサイトはプライベートな仮想コンテナタブで、ログインやCookieが重要なサイトでは通常タブで、と使い分けることができます。


プライベートウィンドウでもCookieを無視したブラウジングが可能ですが、Temporary Containers Plusには同一ウィンドウ内で複数の仮想コンテナタブを開いてアカウントなどを使い分けられるというメリットがあります。以下は、同じブラウザ内で複数の仮想コンテナタブを開いてそれぞれGmail(画像左)とYouTube(画像右)を開いたところ。通常は、GoogleにログインするとGmailやYouTubeを含む全てのサービスでログイン状態になりますが、仮想コンテナタブでログインすることで、アカウントを使い分けたり特定のサイトではログインしない形でアクセスしたりすることができます。


また、仮想コンテナタブでアクセスしたサイトは、自動的に履歴を削除することも可能です。「Deletes History Containers」から、「I have read the Warning and understand the implications that come with using "Deletes History Temporary Containers". When ticking the checkbox Firefox will ask you for "Access browsing history" permissions.(仮想コンテナタブの履歴を削除に伴う影響を理解しました。チェックボックスをオンにすると、Firefox は『閲覧履歴へのアクセス』の権限を要求します)」にチェックを入れます。


次に、プルダウンメニューから「Automatically create "Deletes History Temporary Containers"instead of normal Temporary Containers(通常の仮想コンテナタブの代わりに、履歴削除コンテナタブを自動的に作成する)」を選択。


その後、ブラウザから仮想コンテナタブでサイトを開いてみたところ、タブが開いている状態だとブラウザの履歴を確認できました。


そしてタブを閉じると、閉じたタブの履歴が自動的に削除されました。これにより、タブを開きっぱなしにしている間は履歴から再アクセスが可能ですが、仮想コンテナタブを閉じることで、その仮想コンテナタブでアクセスした履歴を自動削除することが可能になります。


ただし、Temporary Containers Plusの口コミによると、YouTubeやRedditなど特定のドメインでは履歴の自動削除が機能しなかったり、特定の環境では削除コンテナタブが動作しない場合があるそうなので、注意が必要です。実際に試したところ、仮想コンテナタブで開いたYouTubeの履歴は消えた時とうまく消えなかったときがありました。

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in ネットサービス,   レビュー, Posted by log1e_dh

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