スマートホームの共通規格「Matter 1.5」ではカメラの操作に対応、異なるメーカーの監視カメラを一括制御可能になるかも

Matterはスマートホーム機器の共通規格で、開発企業の異なる機器でもMatterに対応していれば相互接続することができます。Matterの規格内容は数カ月ごとにアップデートされており、2025年11月20日に発表された「Matter 1.5」ではカメラの操作を含む複数の機能に対応しました。
Matter 1.5 Introduces Cameras, Closures, and Enhanced Energy Management Capabilities - CSA-IOT
https://csa-iot.org/newsroom/matter-1-5-introduces-cameras-closures-and-enhanced-energy-management-capabilities/

◆カメラの操作に対応
Matter 1.5ではネットワークに接続されいてるカメラへのローカル接続およびリモート接続に対応します。カメラからの映像と音の伝送はWebRTCを用いて実行されます。カメラの角度変更やズームにも対応しているほか、プライバシーゾーンの設定も可能。さらに、「連続録画」「イベントごとの録画」「ローカルへの保存」「クラウドへの保存」といったように柔軟な保存オプションも提供されます。
各種カメラがMatter 1.5に対応すると、ユーザーは異なるメーカーのカメラを一括管理できるようになります。また、開発者にとっても相互運用性を簡単に確保できるというメリットがあります。

◆土壌センサーに対応
庭や芝生などの温度および湿度を測定する土壌センサーがMatterで管理可能となります。Matterに対応した給水バブルなどと組み合わせることで水やり作業を自動化できます。
◆開閉制御の強化
Matter 1.5では家庭のゲートや車庫、窓用ブラインドなどの開閉機能が刷新されます。開発者は「スライド」「回転」といった多様な動作タイプに対応可能で、一貫性の高い開閉制御を実現できます。
◆エネルギー管理機能の強化
エネルギー管理機能も刷新され、電力会社などから提供される「電気代」「今後の電気代予測」「炭素排出量」といったデータを対応デバイス同士で共有できるようになりました。これにより、電気代目標値に合わせてデバイスの動作を調整することが可能となります。また、電気自動車の充電機能も強化されており、双方向充電や充電状況報告などのサポートが向上しました。
◆データ転送の改善
Matter 1.5はTCPトランスポートを活用したデータ転送に対応し、カメラ映像の送受信やファームウェアアップデートなどの大容量データ転送を伴う操作が高速化します。
Matter 1.5の仕様は以下のリンク先で公開されています。ただし、ダウンロードするには氏名や所属企業名を登録する必要があります。
The Alliance Specifications Download Request Form
https://csa-iot.org/developer-resource/specifications-download-request/
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in メモ, Posted by log1o_hf
You can read the machine translated English article The smart home standard 'Matter 1.5' sup….







