世界で初めて等身大初音ミクのゲーミングPCを自作した猛者が登場、見た目だけではなく中身にもこだわりぬいた逸品

初音ミクの等身大フィギュアにゲーミングPCを組み込んだ、世界初となる「1/1初音ミクゲーミングPC」の製作過程を、DIY系YouTuberの黃小潔さんがムービーで公開しています。
【200公分世界第一台 1:1初音電競主機】DIY全世界第一台1:1初音!!! - YouTube

黃さんはこれまでにもさまざまなゲーミングPCを自作しています。以下は「Apex Legends」に登場するルートティックをモチーフにしたゲーミングPC。

今回黃さんが挑戦したのが、ボーカロイドの初音ミクを1/1、すなわち等身大のサイズで再現したゲーミングPCの製作です。

モデリングは、黃さんのスタジオに短期のインターンシップで参加していた楷越さん(右)が行いました。

初音ミクはソフトウェアとしてリリースされたのが、少しずつキャラクターとしての実体を強く持つようになりました。このことから、黃さんは「ソフトウェアからハードウェアへ進化する」という点をコンセプトにしたと語っています。

メインフレームや外装パーツなどは台湾のメーカーに外注。

フレームの心棒となる金属棒を組み立てていきます。

3Dプリンターで出力した外装部分

まずは仮組み。

2mを越えるパーツとなる髪の毛と、PC本体が収まる胴体を除いて、仮組みが完成。

続いて、パーツの表面処理。サーフェイサーを吹いていきます。

そしてやすりがけを行います。これを何度も繰り返し、丁寧に表面処理を進めます。

胴体部分や髪の毛のパーツがこれ。床に置いているものだけで52品を越えるとのこと。

胴体部分はこんな感じ。背中にはハードウェアらしさを強調する機械の羽が付いています。

内部PCへのアクセスをしやすくするため、胴体部分の外装はマグネットで着脱できるように加工されています。

PC部分は、可能な限りすべて初音ミクコラボ製品を使用。

マザーボードはASUS ROG Strix X870E-H Gaming

電源はASUS ROG Thor 1200W Titanium IIIの初音ミクモデルです。

グラフィックボードはASUS ROG Astral GeForce RTX 5080 初音ミクエディション

PCパーツを固定するフレームを組み立て。

グラフィックボードを固定します。

グラフィックボード・電源・冷却ユニットは背中の羽になる構造です。

続いてパーツの本格的な塗装を行います。

ツインテールの髪の毛

継ぎ目を丁寧に消します。

巨大な塗料ブースへ。

台湾の塗料メーカー・modoの協力で用意してもらった初音ミクカラーの塗料。

エアブラシのカップに注ぎます

マスクを付けて、塗装開始。

太もも部分はこんな感じ。陰影による立体表現もばっちり。

偏光性のあるカメレオン塗料。見る方向によって色合いが変化します。

これは初音ミクのニーハイソックスなどに使われます。

しかし、このカメレオン塗料に苦労したようで、塗料の食いつきが悪くすぐに剥がれてしまったそうです。そのため、塗料成分を一から調合し直したとのこと。

マスキングテープを貼り、筆で部分塗装。

これは腕部分。

足をニーハイ部分に接続。

ここからは再度PCの組み立て。CPUはAMD RYZEN 7 9800X3D。

CPUの水冷式クーラーはASUSのROG RYUO IVで、もちろん初音ミクコラボモデル。

メモリはKingston FURY Beast。

SSDはKingston SSD KC3000 1024GB。

すべてのパーツをつなぎます。

そしてゲーミングPCということで、ライティングにもこだわります。今回はLEDよりも光が弱いELライトが採用されました。

ELライトケーブルが腕パーツに内蔵されます。

「やっぱり光らせないとね!」と黃さん。一方で、今回の初音ミクPCは単なる等身大フィギュアではなく、「進化」という大きなテーマを持っており、アーマーや体の間からPCが見えるような「未完成」を演出することで、見た人にさまざまな想像の余地を与える狙いがあるとも語りました。

モニターも、ASUS ROG Strix XG27ACMGの初音ミクエディション。

完成した初音ミクPCを下から見るとこんな感じ。

胴体の胸部分には、液晶モニターが埋め込まれています。

GPUやCPU、RAMの温度が表示されています。

グラフィックボードや水冷ユニットが内蔵された羽はこんな感じ。

足元には鏡面仕上げの天板が置かれています。

黃さんは「これはマジで2025年の最高傑作。当分の間、これを越えるゲーミングアイテムはもう作れないと思う」と語りました。

なお、この1/1初音ミクゲーミングPCの実物は台湾のイベント「WIRFORCE 2025」で展示されていました。
2025 WirForce公開展示我和黃小潔製作的Hatsune miku主機,以「進化論」 這個主題來詮釋初音這個腳色,最早是由軟體轉變成現在一個有型體的形象,而「過程」融合Cyber生物科技的元素來詮釋這次的主題,用大量的機甲零件電腦硬體等⋯,去詮釋軟體「演變」成硬體的這個主軸。
— Herbie | 原型製作 (@Herbie1205) November 13, 2025
原型: @Herbie1205… pic.twitter.com/p2Nlf4hC4W
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in 動画, ハードウェア, Posted by log1i_yk
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