ネットサービス

Amazonが電子書籍を他の言語に翻訳するAIツール「Kindle Translate」をテスト公開


Amazonが、AIを活用した翻訳サービス「Kindle Translate」のベータ版を発表しました。Kindle Direct Publishing(KDP)で本をリリースする際に著者がKindle Translateを選択すると、数日以内に複数の言語に翻訳されたバージョンもリリースすることができます。

Kindle Translate: AI-powered service for multilingual eBooks
https://www.aboutamazon.com/news/books-and-authors/amazon-kindle-translate-books-authors


Amazon is testing an AI tool that automatically translates books into other languages
https://www.engadget.com/ai/amazon-is-testing-an-ai-tool-that-automatically-translates-books-into-other-languages-183056809.html

KDPで本をリリースする場合、一番初めに本が書かれている主要言語を選択します。


また、「主なマーケットプレイス」としてAmazon.comやAmazon.co.jpなど国に合わせたドメインを選択することで、どの国でリリースするかを決定します。ここで選択した言語圏や国でしか出版または購入できないというわけではありませんが、主なマーケットプレイスを変更すると、希望小売価格に影響する可能性があります。また、同じ作品を複数の言語でリリースしたい場合は、別の言語版を作成して、新しく本をリリースする必要があります。


Amazonによると、Kindleストアは全世界に開かれたマーケットであるにもかかわらず、Amazon.comで複数の言語で提供されているタイトルは5%未満であるそうです。

そこで、Amazonが2025年11月7日に発表した「Kindle Translate」では、KDPポータルから翻訳を管理およびアクセス、1つの言語版の本を作成するだけで複数言語でリリースすることができます。


著者はKDPポータルからKindle Translateを使用することで、本のフォーマットに合わせてレイアウトや書式を整えた翻訳を公開できます。翻訳は自動的に正確性が評価されるほか、著者は翻訳が完成した時点で保留にしてプレビューするか、翻訳完了後に作品を自動的に公開するかを選択します。Kindle Translateが使用された翻訳版は、明確なラベルがつくため、購入する際の指標になります。

記事作成次点では、Kindle Translateを使えるのは英語とスペイン語間、英語とドイツ語間の翻訳のみ。今後対応言語を拡大していくとAmazonは述べています。

Kindle Translateのベータ版は一部の著者のみに提供されており、今後より広範な展開が予定されています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
OpenAIとAmazonが7年間で380億ドルの戦略的パートナーシップ契約を締結 - GIGAZINE

Amazonが2つの新しいロボットシステム「Blue Jay」「Project Eluna」を発表、Amazonは「雇用を奪うわけではない」とアピール - GIGAZINE

Amazonのプライムデーなどの大規模セールでは製品が実際は安くなっていないことがある - GIGAZINE

AmazonがユーザーをだましてAmazonプライムに登録させ解約は難しくしていた件で3700億円超という歴史的な和解金の支払いに合意 - GIGAZINE

Amazonの電子書籍ストアにある「試し読み」の表示がおかしくなったので問い合わせてみた - GIGAZINE

in AI,   ネットサービス, Posted by log1e_dh

You can read the machine translated English article Amazon releases test version of Kindle T….