Intelの前CEOは「キリストの再臨を早める」ことを目標に宗教特化IT企業の幹部として活動中

2024年までIntelのCEOを務めていたパット・ゲルシンガー氏は、記事作成時点では「Gloo」というテクノロジー企業の幹部を務めています。Glooは教会向けのワーキングツールや宗教特化型AIを開発している企業で、ゲルシンガー氏は「キリストの再臨を早める技術の開発」を人生の目標としているそうです。
An ex-Intel CEO’s mission to build a Christian AI: ‘hasten the coming of Christ’s return’ | Artificial intelligence (AI) | The Guardian
https://www.theguardian.com/technology/2025/oct/28/patrick-gelsinger-christian-ai-gloo-silicon-valley
ゲルシンガー氏は2000年代にIntelのCTOを務めたのち、2021年から2024年にかけて「技術畑出身CEO」としてIntelの改革に取り組んでいましたが、2024年に退職しました。
Intelがパット・ゲルシンガーCEOの退任・退職を発表、「Intelファミリーの一員として一緒に働いてきた世界中の仲間たちに感謝」 - GIGAZINE

その後、ゲルシンガー氏は2025年3月に宗教団体向けプラットフォームを開発するGlooの取締役会長兼技術責任者に就任したことを発表しました。
Intel元CEOのパット・ゲルシンガー氏が宗教団体向けプラットフォーム「Gloo」の取締役会長兼技術責任者に就任 - GIGAZINE

Glooは教会の活動をサポートするメッセージサービスや文書管理ツールなどを含んだ「Gloo Workspace」というツール群を主力製品としており、すでに14万人以上の宗教関係者やNPO関係者に利用されているとのこと。また、ユーザーの神学的信念を反映するように調整されたAIの開発にも取り組んでいます。

ゲルシンガー氏は信心深いキリスト教徒としても知られています。海外メディアのThe Guardianによると、ゲルシンガー氏は「私の使命は、地球上のすべての人々の生活の質を向上させ、キリストの再臨を早める技術の開発に取り組むことです」と語っていたそうです。Glooの幹部としても熱心に活動を続けており、2025年10月29日にはGlooのオフィスでの会合の様子を投稿しつつ「最大の関心事は、私たちがキリスト教としてAIを最大限に活用し、それを善きことに活用する方法です」とコメントしています。
I enjoyed a thought-provoking discussion earlier this week with the @CTmagazine President's Council. Top of mind: how we, as Christians can best leverage AI and shape it for good. Thank you Tim Dalrymple for hosting such a wonderful gathering at @gloo's Palo Alto office! pic.twitter.com/LrWOIix4ax
— Pat Gelsinger (@PGelsinger) October 29, 2025
記事作成時点ではGlooはテクノロジー分野で目立つ存在ではありませんが、Glooの広報担当者はThe Guardianに対して「著名なAI企業との連携を開始している」と述べたとのこと。また、ゲルシンガー氏も「ザッカーバーグ(MetaのCEO)に気にかけてもらいたい」と発言したそうです。
なお、ゲルシンガー氏はIntel在籍時にファウンドリ事業拡大戦略「IDM2.0」を策定していました。2025年10月にはIntelが自社工場でAMDのチップを製造するべく交渉を開始したことが報道されており、ゲルシンガー氏による仕事の成果が現れ始めています。
IntelがAMDのCPU製造を担うべく交渉中との報道 - GIGAZINE

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in メモ, Posted by log1o_hf
You can read the machine translated English article Former Intel CEO is working as an execut….






