iPhone Airの「需要がほぼゼロ」であるためAppleは生産を大幅に削減するとの報道

Appleが2025年9月に発売した極薄iPhoneの「iPhone Air」は、史上最薄なiPhoneを実現するため巧みな部品配置を採用するなど、見た目だけでなく中身にもこだわり抜いたスマートフォンです。iPhone史上最も薄いため見た目のインパクトも凄まじいiPhone Airですが、需要がほぼゼロであるためAppleは生産数を大幅に削減する計画であることが報道により明らかになっています。
Apple slashes iPhone Air production plans, boosts other 17 models: sources - Nikkei Asia
https://asia.nikkei.com/spotlight/supply-chain/apple-slashes-iphone-air-production-plans-boosts-other-17-models-sources
Apple is 'drastically' cutting iPhone Air production, report says, after new survey reveals 'virtually no demand' | Fortune
https://fortune.com/2025/10/22/apple-iphone-air-demand-weak-production-cuts-vs-17-pro/
Apple’s reportedly pulling back on iPhone Air production | The Verge
https://www.theverge.com/news/804758/iphone-air-sales-production-targets-drop
Nikkei Asiaの報道によると、AppleはiPhone Airの販売不振を受け、生産量を大幅に削減することを計画しているそうです。Nikkei Asiaが複数の関係者に取材したところ、AppleはiPhone Airの生産受注を「生産終了」レベルにまで削減する見込み。Nikkei Asiaに情報提供したサプライチェーンマネージャーは、2025年11月から始まる生産受注について「9月と比べて10%以下になる」と証言したそうです。
Appleは中国でのiPhone Airの発売日を10月22日としたため、今回のiPhone Airの需要がほぼゼロという情報は、中国市場以外でのことを示唆しているようだとビジネス誌のFortuneは指摘しています。市場調査企業・KeyBanc Capital Marketsの調査によると、iPhone Airの需要は事実上ゼロで、折りたたみ式に対する需要も限られているとのこと。なお、KeyBanc Capital Marketsの調査は投資家向けに行われたものですが、iPhone Airと同日に発売されたiPhone 17シリーズの需要は依然として健全なままで、「Pro/Pro Maxモデルへの移行が続いている」ことが明らかになっています。

また、KeyBanc Capital MarketsはAppleの最新のイベントやマーケティング資料では、AIに関する言及が多くあるにもかかわらず、「AI機能はまだ消費者の購入決定に大きく影響を与えていない」と指摘しました。
2025年9月に発売されたiPhone Airは、わずか5.6mmと鉛筆よりも薄いです。筐体にチタンフレームを採用しているにもかかわらず、「本体は信じられないほど軽い」とFortuneは指摘しました。実際、2020年にiPhone 12 miniが登場して以来、iPhone Airほど軽いiPhoneはありません。ただし、この薄さを実現するためにiPhone Airは一部機能面を犠牲にしており、メインカメラはシングルカメラでバッテリー持続時間もiPhone 17やiPhone 17 Pro以下です。なお、AppleはiPhone Airのバッテリー持続時間の短さを補うため、専用のMagSafeバッテリーをリリースしています。
「iPhone Air」開封の儀、ついに登場した史上最薄iPhoneの外観を細かくチェックして旧モデルと薄さ比較もしてみた - GIGAZINE

需要の弱さを示す指標の1つは、iPhone Airは発売以来Appleの公式ウェブサイト上で全色すぐに発送できる状態が続いているのに対し、iPhone 17やiPhone 17 Proは発送が2~3週間遅れると表示されている点です。
FortuneはiPhone Airの苦戦について、「SamsungのGalaxy S25 Edgeの苦戦と酷似しています。Galaxy S25 Edgeは8月時点での販売台数がわずか131万台に留まったことを受け、Samsungは生産継続計画を中止したと報じられています」と指摘しました。なお、同期間におけるSamsungのスマートフォンの販売台数はGalaxy S25が828万台、Galaxy S25 Plusが505万台、Galaxy S25 Ultraが1218万台です。これを受け、SamsungはGalaxy S25 Edgeの後継モデルであるGalaxy S26 Edgeの開発を中止したとまで報じられています。

なお、iPhone AirはAmazon.co.jpでも販売されており、価格は256GBモデルが税込15万9800円、512GBモデルが19万4800円、1TBモデルが税込22万9800円です。
Amazon.co.jp: Apple iPhone Air 256GB (SIMフリー):史上最薄のiPhone、最大120HzのProMotionを採用した6.5インチディスプレイ、パワフルなA19 Proチップ、センターフレームフロントカメラ、一日中使えるバッテリー;スペースブラック : 家電&カメラ

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in スマホ, Posted by logu_ii
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