近未来的デザインにSnapdragon 8s Gen 4を搭載したNothingのハイエンドスマホ「Phone (3)」でパフォーマンス&バッテリー持ちをチェックしてみた

2025年8月28日に登場したNothing Phone (3)は近未来を思わせるような独特の背面デザインが特徴ですが、SoCにSnapdragon 8s Gen 4を搭載し、RAMも12GBもしくは16GBと、ハイエンドスマートフォンらしいスペックとなっています。Phone (3)の実物を借りることができたので、はたしてどれだけのスペックなのかを確かめるべく、ベンチマークアプリによるパフォーマンスチェックやバッテリーの稼働時間チェックを行ってみました。
Phone (3) | スマートフォン | Nothing | JP
https://jp.nothing.tech/products/phone-3
Nothing Phone (3)の見た目やサイズ、重量などは以下の記事でチェックしています。
幾何学的デザインとドット液晶が強烈な個性を演出するNothing Phone (3)&Headphone (1)開封&外観フォトレビュー - GIGAZINE

まずはCPU-Zでスペックの確認。搭載されているSoCはSnapdragon 8s Gen 4で、CPUは8コア。GPUはAderno(TM) 825を搭載しています。

デバイスの型番は「A024」と表示されました。画面解像度は1260×2800ピクセル、画面密度は461dpi。今回借りたのはRAM12GB・ストレージ256GBのモデルで、RAMの総容量は「11234MB」、ストレージの総容量は「224.09GB」となっています。

Geekbench 6でCPUのパフォーマンスをテストしてみました。

結果は以下の通り。パフォーマンススコアはシングルコアが2134、マルチコアが6685でした。

シングルコアのパフォーマンススコアは、だいたいQualcomm Snapdragon 8 Gen 3搭載のSamsung Galaxy S24 Ultraと同程度。

マルチコアのパフォーマンススコアも、Samsung Galaxy S24 Ultraと同程度。Nothing Phone (3)に搭載されているSoC自体はGalaxy S24 Ultraよりも1世代新しいはずなのですが、そのパフォーマンススコアはシングルコア・マルチコアのどちらもGalaxy S24 Ultraとほぼ同等という結果となりました。

続いて、GPUのパフォーマンステストを行います。

OpenCLでのパフォーアンススコアは1万3546。

他機種とスコアを比較すると、Samsung Galaxy S24 Ultraを少し下回るくらい。

Vulkanでのパフォーマンススコアは1万8828でした。

こちらはSamsung Galaxy S24+やSamsung Galaxy S24 Ultraを大きく上回る結果となりました。

アクションRPGの「鳴潮」を、「解像度:極高」「最大フレームレート:60fps」に設定してプレイしてみました。現在負荷が「過負荷」と表示されていますが、20分ほどプレイしていても特に動作がカクカクしたり重くなったりすることはなく、スムーズにプレイできました。
Nothing Phone (3)で「鳴潮」をプレイ、解像度:極高・最大フレームレート60fpsに設定 - YouTube

「ウマ娘 プリティーダービー」の3Dモデルがもりもり動くライブシーンも視聴してみました。動きは非常になめらかで、問題なく視聴できます。以下のムービーだとやや音割れしてしまっていますが、実際には音質もクリアで聞き取りやすく、音量も十分。やや低音域が目立たない印象はありますが、ゲームをプレイしたり動画を見たりする分にはまったく問題ないレベルです。
Nothing Phone (3)で「ウマ娘 プリティーダービー」のライブを見てみたところ - YouTube

「3DMark — The Gamer's Benchmark」で、20分間にわたって「Wild Life」ベンチマークを回し続ける「Wild Life Extreme Stress Test」を行ってみました。

室温25度の部屋で、赤外線カメラのFLIRで画面を上にして机の上に置き、温度を測定してみたところ。テスト開始前だと表面温度はだいたい32度前後。

CPU-Zで内部温度を確認すると、だいたい30度前後でした

20分のテストが終了した時点で温度を測定すると、最高温度は約49.4度。以下の画像だと画面の左下、縦持ちした時に左上になる辺りが特に高温となっています。

裏返して背面から温度を測定したところ。背面のカメラのやや右辺りで最高温度の50.1度を記録。内部ではおそらくこの辺りにSoCがあると予想されます。実際に手に取ってみると、持てないほどではありませんが、かなり熱くなっているのがはっきりわかります。

CPU-Zでテスト終了時の温度をチェックしたところが以下。

Wild Life Extreme Stress Testのスコア数値はこんな感じ。平均でだいたい3000前後をキープしている模様。

バッテリーとフレームレートを示す「Performance monitoring」はこんな感じ。バッテリーを100%まで充電した状態で20分のストレステストを行って、終了時のバッテリー残量は95%、表示フレームレートは12FPS~32FPSでした。

稼働時間をチェックするため、YouTubeで4K・HDR動画を再生し、タイムラプスで撮影してバッテリーの持続時間を計測しました。画面輝度・音量はともに最大に設定しています。
Nothing Phone (3)でバッテリーの稼働時間チェック、4K・HDR動画のストリーミング再生をバッテリーが切れるまでタイムラプス撮影 - YouTube

結果は結果は約9時間40分で100%のバッテリーが0%になりました。実際は画面輝度や音量を適切に設定することでもう少しバッテリーの消費量が減るので、普通に動画を再生するだけであれば半日近くは持続する計算になります。普段使いであれば1日は十分持つと思われます。

今度は0%の状態からどれくらいの時間で100%まで充電できるのかをチェックしてみました。USB PD対応電源にUGREENのUSB PD3.1USB-Cケーブルをつなぎ、Power-Z KM003Cを介して接続しています。。

充電開始。Power-Z KM003Cには「USB PD 3.0」の27W(9V/3A)で急速充電が行われていると表示されています。充電開始直後の電力は実測値で約16Wでした。

充電開始からちょうど1時間が経過したタイミング。バッテリー残量は65%にまで回復していました。

そして、充電開始からおよそ2時間でバッテリーを100%まで充電することができました。

Nothing Phone (3)の価格はRAM12GB+ストレージ256GBモデルが12万4800円、RAM16GB+ストレージ512GBが13万9800円。Headphone (1)の価格は3万9800円です。いずれもホワイトとブラックの2色が用意されています。
・つづき
5000万画素センサー&4基のカメラを搭載したNothing Phone (3)で撮影した写真いろいろまとめ - GIGAZINE

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in レビュー, モバイル, ハードウェア, 動画, Posted by log1i_yk
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