サイエンス

幹細胞治療で角膜の不可逆的な損傷の回復に成功、臨床試験で成功率92%



いわゆる「黒目」の表面を覆っている膜である角膜の損傷が原因の失明について、患者の健康な方の目から採取した幹細胞の移植によって治療することに成功したとハーバード大学医学部の研究チームが発表しました。

Cultivated autologous limbal epithelial cell (CALEC) transplantation for limbal tem cell deficiency: a phase I/II clinical trial of the first xenobiotic-free, serum-free, antibiotic-free manufacturing protocol developed in the US | Nature Communications
https://www.nature.com/articles/s41467-025-56461-1


Stem cell therapy trial reverses "irreversible" damage to cornea
https://newatlas.com/biology/stem-cell-therapy-reverses-irreversible-damage-cornea/


角膜はいわゆる「黒目」の表面を覆っている膜で、眼球の奥に光を届けるため高い透明度を持っています。白目の表面にある結膜との境目に存在している角膜上皮幹細胞によって角膜は作られており、外傷などによって角膜上皮幹細胞が完全に失われてしまうと視力の喪失につながります。


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