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メール・会議・Slackの内容をAIが覚えて仕事を手伝う「Rowboat」、Claude Desktop代替として何が便利なのか?


メール・会議・Slack・AIとの会話などをローカルに蓄積し、仕事の文脈を覚えたAIアシスタントとして動作するデスクトップアプリ「Rowboat」が公開されています。RowboatはMac・Windows・Linux向けに配布されているオープンソースのAI作業環境で、公式GitHubでは「仕事の記憶を持つデスクトップAIアシスタント」と説明されています。

GitHub - rowboatlabs/rowboat: Open-source AI coworker, with memory · GitHub
https://github.com/rowboatlabs/rowboat


Rowboat Work Surfaces: describe a workflow, get an app built into your work - YouTube


取引先から届いたメールや、前回の会議の議事録、Slackのチャット、AIに相談したチャットの履歴など、仕事に必要な情報は複数のアプリに散らばっているため、AIに作業を頼んでもAI側に背景情報がなければ的外れな回答になってしまいます。

Rowboatは散らばった仕事の情報をAIが扱いやすい「記憶」としてパソコン内にためておけるとのこと。Rowboatはメール・会議・Slack・AIアシスタントとの会話をインデックス化し、Obsidian風の相互リンク付きナレッジグラフとして整理します。


たとえば「A社との前回の打ち合わせ内容を踏まえて返信案を作って」と頼む場合、通常のAIチャットでは前回の議事録やメール本文をユーザーが貼り付ける必要があります。Rowboatでは作業の文脈が蓄積されているため、関連するメールや会議メモを材料にして返信案や要約を作れるというわけです。毎回ゼロから説明し直す負担を減らせるとのこと。


また、会議後の整理にもRowboatは使えます。Rowboatにはローカルの会議メモ機能があり、マイクとスピーカーの音声からライブ文字起こしを行って会議の要約を作り、Markdownファイルとして保存した上でナレッジグラフにも反映するとのこと。会議が終わった後に「決定事項は何だったか」「次に誰が何をする予定だったか」などの要点が自動でまとめられています。


さらにRowboatにはメールクライアント・メモ・ブラウザ・コードモード・プロジェクト別ワークスペースといった作業画面が最初から用意されています。内蔵メールクライアントは重要なメールとそれ以外を分類し、重要なメールには蓄積された仕事の文脈を使って返信案を作成するとのこと。AIに文章を生成させるだけでなく、メールを読む、メモを残す、ブラウザで調べる、コードを書くといった作業場所そのものをRowboat内にまとめようとしている点が特徴です。

比較対象になるAIデスクトップアプリとして、Anthropicの「Claude Desktop」があります。Claude DesktopはAnthropicのAI「Claude」をデスクトップで使うためのアプリで、Chat・Cowork・CodeのタブからチャットやPC操作、ソフトウェア開発支援を利用できます。AIアシスタントとデータソースをつなぐための仕組みであるMCPを使えば外部ツールやローカルデータとも連携できます。

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ただしClaude Desktopは基本的に「AIと会話する場所」であり、必要な情報をどう接続するかはユーザー側の設定や運用に依存しがちです。Rowboatは最初から「仕事の情報をためる場所」として設計されており、メール・会議メモ・Slack・ブラウザ・コード作業などをまたいで長く使える記憶を作ることを重視しています。Rowboat公式は、多くのAIツールが必要になったタイミングで文書や文字起こしを検索して文脈を作り直すのに対し、Rowboatでは文脈が時間とともに積み上がり、関係性を確認でき、メモをユーザーが編集できると説明しています。

また、Rowboatは「ローカルファースト」を掲げています。Rowboatはデータを独自形式ではなくプレーンなMarkdownとしてパソコン上に保存し、ユーザーが確認、編集、バックアップ、削除できるとしています。AI用の記憶がクラウドサービスの中だけに閉じ込められるのではなく、ユーザーの手元に読めるファイルとして残る点がローカルファーストというわけです。


Rowboatでは使用するAIモデルも固定されていません。RowboatはOllamaやLM Studio経由のローカルモデルのほか、自分でAPIキーを用意するホスト型モデルにも対応し、モデルを後から切り替えてもデータはローカルのMarkdown保管庫に残るとのこと。AIモデルを変えても仕事の記憶を引き継げる設計になっています。

Rowboatは「AIに仕事の文脈を覚えさせるためのローカルな作業場」に近いアプリというわけです。Rowboat Labsは「必要なたびに検索から始めるAIではなく、時間とともに記憶が積み上がるAIを目指している」と述べています。

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