サイエンス

南極大陸の氷が溶けると金・銀・銅・鉄・プラチナなどの鉱物資源が露出して各国がそれを狙い始める可能性


南極大陸は氷に閉ざされた厳しい環境ですが、かつては温帯や熱帯に属する気候が存在しており、植物が生い茂り多くの動物が生息していました。近年の地球温暖化によって南極大陸の氷が解けだしつつある中、「南極大陸の陸地が現れるとさまざまな鉱物資源が採掘しやすくなり、各国がそれを狙って地政学的な変化が生じる」と主張する論文が、科学誌のNature Climate Changeで発表されました。

Emergence of Antarctic mineral resources in a warming world | Nature Climate Change
https://www.nature.com/articles/s41558-026-02569-1

As Ice Recedes and Land Rebounds, Antarctica’s Mineral Resources Come into Focus - Eos
https://eos.org/articles/as-ice-recedes-and-land-rebounds-antarcticas-mineral-resources-come-into-focus

南極大陸を覆う氷の下には山や谷、火山などからなる多様な地形が広がっており、地球温暖化によって氷床が徐々に後退して陸地が露出し始めています。カリフォルニア大学サンタクルーズ校の地球物理学者であるエリカ・ルーカス氏らの研究チームは、南極大陸の氷が解ける複数のシナリオを予測し、その結果どのような事態が起きるのかを分析しました。

これまでの南極大陸における陸地の露出に関する研究では、氷に覆われる空間的な変化に着目することがほとんどでした。一方で、陸地を覆っていた氷床の重みから解放された陸地がどのように隆起するのかや、海面水位の異なるシナリオが及ぼす影響などについては、あまり考慮されてこなかったとのこと。


そこで研究チームは、予測される海面変動や地球のリソスフェア(岩石圏)の厚さに関する情報、氷床の重さがなくなった場合の陸地の隆起といった要因を組み込み、氷の融解条件を「高・中・低」の3段階に分けて予測を行いました。

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in 無料メンバー,   サイエンス, Posted by log1h_ik

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