8万人以上のClaudeユーザーに聞いたAI意識調査の結果が公開される

AI「Claude」を開発するAnthropicが、AIに対する希望や懸念について8万人以上のユーザーにアンケート調査を行ったことを明らかにしました。
What 81,000 people want from AI \ Anthropic
https://www.anthropic.com/features/81k-interviews
Anthropicは対話形式のインタビューを行うように設計したAIシステム「Anthropic Interviewer」を用いて、2025年12月の1週間、159カ国・70言語にわたる8万0508人のユーザーにアンケート調査を実施しました。
Anthropic Interviewerは各参加者に対して「AIに何を望み何を望まないか」に関する共通の質問を行い、その後の質問は回答に応じて調整しました。これにより、ユーザーがAIに何を求めているか、それが実現しているか、懸念点、職業、AIに対する全体的な感情など複数の項目で詳細な情報が示されました。
◆AIに期待すること
ユーザーがAIに最も期待することは、プロフェッショナルとしての卓越的な能力でした。これは専門的な知識をAIに求めるもので、一般のユーザーだけでなく弁護士や会計士といった専門職のユーザーもAIによって業務効率化を成し遂げたと報告されています。

次に多いのが個人的な変革でした。これは例えば、自分の悩みを打ち明けたり、個人的なことを相談してもらったりする行為を指します。
そのほか、AIを起業パートナーとして使ったり、講師として使ったりするユーザーも見られました。
◆AIが実現したビジョン
AIが掲げるビジョンに向けて一歩でも前進したことがあるかと尋ねたところ、約81%の人が「はい」と答えました。その分野を詳しく尋ねたところ、最も多いのは生産性向上で、ビジネスや大学の研究といった分野で活躍していることが分かりました。

一方で、ユーザーの18.9%は期待する結果を得られなかったと報告しています。これらのユーザーは「人は臆測せず質問するが、AIはそうしない」「AIに『君はあまりにも従順だね』と言ったところ、同意された」「チャットボットは優しすぎる。私が質問したことにただ答えるだけだ。それでは私の思考力は向上しない」といったコメントを寄せています。
◆AIに懸念していること
ユーザーがAIに対して最も懸念していることは、信頼性の低さでした。生成AIは常に幻覚(ハルシネーション)の問題を抱えており、事実ではないことをまるで事実かのように伝えることがしばしばあります。ユーザーは「お願いだから、AIよ、コンテンツを捏造しないでくれ」「AIは『わかりません』と『あなたは間違っています』という2つのことを言えるようになるべきだ」などと指摘しました。

次点の懸念事項は雇用と経済に与える影響です。AIを便利に使うユーザーはアンケートで「外注していた仕事をAIで代用できるようになった」などと報告していますが、これはつまり外注先の仕事が1つ減ったことを意味します。このように、AIが既存の仕事を奪ってしまい、さらにはAIに置き換えるために人間が解雇されるような事態が実際に起こっており、ユーザーは「自動車の時代が到来するのを見ていた御者たちはきっとこんな気持ちだったのだろう。馬の扱い方や車輪の整備など、これまで磨き上げてきた全ての技術が、突然役に立たなくなってしまったのだから」などと嘆いています。
また、アンケートではAIに対する感情に地域差があることも確かめられました。以下はAIに対する感情を地域別に示したもので、緑色は肯定的な感情が、青色は否定的な感情が強く、灰色は中間であることを意味します。また、円の大きさは回答者数に比例します。南米、アフリカ、そして東南アジアの国々はAIに対して肯定的、EU圏では否定的な見方が優勢であることが分かります。日本は中立的なユーザーが多数を占めていました。

Anthropicは「低・中所得国でAIに対する肯定的な見方が強い理由としては、いくつかの可能性が考えられます。一般的に新興国では、新しいテクノロジーを脅威ではなく、むしろ成長の足がかりと捉える傾向があります。雇用と経済への懸念は、AIに対する見方を全体的に最も強く予測する要因でしたが、低・中所得国ではこうした懸念は比較的少なかったようです。しかし、これらの地域ではAIの市場浸透率も低いため、AIがまだ日々の業務に目に見える形で取り入れられていない可能性があり、AIが仕事を代替するという事例は抽象的なものに感じられるでしょう」と分析しました。
今回のアンケートではユーザーによる赤裸々なコメントが大量に集まっているため、一見の価値ありです。
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