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Anthropicは音声制御によるAI自律型ドローン群制御技術の開発を競う1億ドル規模の国防総省コンテストへの参加を国防総省との協議期間中に申請していた


Anthropicは国防総省とのAI利用契約で「完全自律型兵器の開発にAIを使用しないこと」といったAI安全措置を設けたため、あらゆる用途で活用したいと考える国防総省から契約を切られました。AIの利用方法を巡る国防総省との協議のさなか、Anthropicが自律型ドローン群制御のコンテストに参加申請していたことが新たに明らかになりました。

Anthropic Made Pitch in Drone Swarm Contest During Pentagon Feud - Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2026-03-02/anthropic-made-pitch-in-drone-swarm-contest-during-pentagon-feud

Bloombergが報じたところによると、Anthropicは音声操作による自律型ドローン群制御の技術を競う国防総省のコンテストに参加申請していたとのこと。申請したのは2026年初めで、自社技術の軍事利用を巡り国防総省と協議していたタイミングだったと伝えられています。


このコンテストは以前に存在が明らかになっており、音声コマンドをデジタル指示に変換して複数のドローンを運用できる高度な技術の開発を目的としたものだったと伝えられています。複数のドローンを同時に飛行させること自体はすでに可能ですが、海上および空中で複数のドローンを群れとして指揮し、標的を追跡しながら自律的に移動させるソフトウェアの開発は依然として課題で、国防総省は目的を果たせる企業を探していたとのことです。

このようなコンテストにAnthropicが参加していたということは、Anthropicが掲げるAIの安全措置に矛盾が生じるのではないかとの指摘があります。Anthropicは政府機関向けに自社AI「Claude」のカスタムモデル提供する一方で、「国民の大規模監視」および「完全自律型兵器の開発」は明確に禁止していました。国防総省は規制の緩和を打診しましたが、Anthropicが拒否したため、国防総省は関係解消か制限撤廃の二択を迫っていました。結果的にAnthropicが固持したことで国防総省は関係解消の道を選び、おまけにAnthropicを国内企業には適用したことがない「サプライチェーンリスク」に指定して政府機関での使用を制限する報復措置を執りました。

トランプ大統領が「Anthropicの左翼狂信者がアメリカ軍の制御を試みた」と主張し関係断絶を指示、ヘグセス国防長官はAnthropicを「サプライチェーンリスク」に指定へ - GIGAZINE


事情に詳しい関係者によれば、Anthropicはコンテストにおける技術開発が自社の安全措置から逸脱するものとは考えていなかったそうです。同社の提案は、自社AIのClaudeを用いて指揮官の意図をデジタル指示に変換し、ドローンの艦隊を統率することに焦点を当てていました。関係者によれば、自律的な標的選定や武器使用の判断にAIを用いるものではなく、最終的に人の命を脅かすようなドローン群を生み出す可能性はあるものの、必要に応じて人間が監視してシステムを停止できる設計になる見込みだったといいます。

また、人間がシステムを監督する体制も整えられる予定であり、自律型兵器能力を安全に開発・評価するため、国防総省と共同研究プログラムを設立したいと同社は考えていたと、関係者は付け加えました。


関係者によれば、Anthropicは選定企業の中には含まれていなかったそうですが、その理由は分かっていません。Anthropicは国内での大規模監視や完全自律型兵器を除き戦闘における広範かつ合法的なAIの使用を支持すると繰り返し主張してきた企業ですが、自律型兵器システムを運用するにはAIは十分に成熟しておらず、信頼性も不十分であると主張しています。

Anthropicは、AIを自律型兵器システムに応用したいと考える国防総省との決裂により政府機関での立場を追われることになりました。国務省、財務省、保健福祉省の幹部らは、職員に対してClaudeの使用を中止し、OpenAIのChatGPTやGoogleのGeminiなど他のAIを使うよう指示しています。

なお、今回話題になったコンテストにはSpaceXとxAIも参加していたと報じられています。

イーロン・マスクのSpaceXとxAIが音声制御のドローン群を作るために国防総省主催の秘密コンテストに参加していたとの報道 - GIGAZINE

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in AI,   メモ, Posted by log1p_kr

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