Firefoxからフォークした「Waterfox」開発元がMozillaのAI方針に対して批判を展開

2025年12月、Firefoxの構築チームを率いてきたアンソニー・エンゾー=デメオ氏がMozillaの新CEOに就任し、AIを中核とした世界で最も信頼されるソフトウェア企業となるという方針を示しました。この方針に、Firefoxのフォーク「Waterfox」を生み出したアレックス・コントス氏が「根本的に信頼できない技術を追い求めている」と反発しました。
No AI* Here - A Response to Mozilla's Next Chapter - Waterfox Blog
https://www.waterfox.com/blog/no-ai-here-response-to-mozilla/
CEOに就任したエンゾー=デメオ氏は、「最優先事項は依然として最高のブラウザを作ることで、ブラウザこそが当社の核心的なビジネスだ」と語り、ブラウザ体験の中にAI機能を組み込む方針を示しています。
Mozillaの新CEOがこれからのFirefoxを語る、「最高のブラウザ」を最優先しつつAIの統合も - GIGAZINE

コントス氏は、AIを搭載したブラウザに市場を奪われ始めているためFirefoxのAI搭載は理解できるとしながらも、動作を客観的に検証できないブラックボックスのシステムを導入するのは反対だと主張。シンプルなAI機能であれば問題ないが、広範な動作を行うエージェントタイプのAIの導入には懐疑的だという見方を示しました。
例えば翻訳機能であれば、テキストを翻訳するだけなので動作の客観性がある程度保たれます。ところが、ユーザーに代わって行動してあらゆる動作を行うエージェントAIは「検証も理解もできないロジックに基づいてユーザーが何をどう見るかを決定するもの」であり、根本的に信頼できないものだとコントス氏は主張しています。
実際、大規模言語モデルの動作は不透明でブラックボックス化しており、外部からその動作を客観的に検証するのは不可能です。仮に「動作の仮定を記述せよ」というプロンプトを与えたとしても、出力される仮定は実際の動作を正確に反映しているわけではないことが分かっています。
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コントス氏は「ブラックボックス化したAIが何をしているのか、そもそも『AIがオンになっているのか』をどう把握するのでしょうか?どう監査するのでしょうか?気づかないうちにAIがユーザーのブラウジング体験を再構築していないと、どうして確信できるのでしょうか?」と指摘。
「Mozillaは信頼性、透明性、ユーザーの主体性をうたいながら、同時にこれら三つの原則を損なう技術を積極的に採用しています。核心的なブラウジング体験は、ユーザーが完全に制御できるものでなければなりません。支援をうたいながら不可解なシステムを常に監視し続けるような体験であってはならないのです」と続けました。

Waterfoxは、単なるブラウザとして機能することを求めるユーザー向けに作られていて、今後も大規模言語モデルを利用した機能は搭載しないとのことです。
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in ソフトウェア, Posted by log1p_kr
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