サムスンがDDR5メモリの価格を100%以上引き上げ

AI需要の急増に伴うメモリの価格上昇はとどまるところを知りません。新たに、SamsungがDDR5メモリの契約価格を倍増させたと伝えられました。
DRAM漲勢主導權換手! 16Gb DDR5合約價逼近20美元,南亞科DDR5過驗證且金士頓全包產能! - 新聞分類 - TechNOW Voice
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Samsung hikes DDR5 prices 100%, reshaping device pricing in 2026
https://interestingengineering.com/culture/samsung-ddr5-memory-price-hike
AIの発展に伴い、GoogleやAmazon、Microsoft、Metaなど各社がGPUやメモリの確保に動いており、各製品の市場価格は上昇し続けています。従来、メモリ業界の最大の顧客といえばスマートフォンやPCメーカーでしたが、近年はAI向けサーバーといったインフラを構築する企業に主導権が移りつつあり、AI関連のメモリ消費量は2025年中にスマートフォンを上回り、50%超を占めるようになると見られています。
台湾メディアのTechNOW Voiceが報じたところによると、Samsungは現行最新規格のDDR5メモリの契約単価を1ユニット当たり9ドル(約1400円)から19.5ドル(約3000円)へと引き上げ、利益確保に動いたとのこと。さらに、Samsungは一部DDR4の契約単価も18ドル(約2800円)という高い水準に引き上げているため、顧客はDDR4規格に留まるかDDR5に移行するかにかかわらず、逃れようのない高値を突きつけられていると伝えられています。

TechNOW Voiceによると、台湾の南亜科技はDDR4を大量に確保しており、新たに量産を開始したDDR5チップはMSIやGIGABYTEなどのマザーボードメーカーの認証を得ている上に生産能力は全てアメリカのキングストンテクノロジーに独占契約されていることから、DDR4とDDR5という二本柱で今後ますます安定して成長していく見通しとのこと。
ただ、メモリ産業は全ラインで不足が生じており、SamsungやSKハイニックスといった大手がDDR4の生産を終了すると告げていることから、「コストの低いDDR4メモリを確保してメモリ不足に備える」といった回避策が通用しなくなる恐れがあります。
TechNOW Voiceは、2025年5月末から11月末までの間にDDR4の契約価格は約4倍、DDR5の契約価格は約3倍上昇したと推定。「2026年も需給ギャップは大きく、価格は上昇を続ける見通し」と伝えました。
大手Micronが消費者向けメモリ産業から撤退したことも相まって、一般消費者のメモリ確保はますます困難になりつつあります。
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in ハードウェア, Posted by log1p_kr
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