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イギリス政府がAppleやGoogleに「性的画像をOSレベルで検知する」機能をスマートフォンに実装するよう求める方針


イギリス政府が子どもを保護する目的で、スマートフォンやPC上で裸体の画像を自動的に検知しブロックするソフトウェアの導入をテクノロジー企業に強く推奨する方針を固めたと報じられています。政府は、AppleやGoogleといった企業に対して「性的画像をデバイスのOSレベルで検知するアルゴリズムを組み込む」ことを要求する予定だとのことです。

UK to push for nudity-blocking software on devices to protect children
https://www.ft.com/content/0ef79775-eadf-4cc9-b32c-e97b0eff816f

UK Wants All iPhones to Block Explicit Images Unless You Prove Age - MacRumors
https://www.macrumors.com/2025/12/15/uk-pushes-apple-block-explicit-images/

Appleは「Communication Safety」というツールを提供しており、メッセージやAirDropなどでヌード写真を検知できますが、13歳未満は保護者のパスコードが必要なものの、13歳以上であれば警告を無視して画像を閲覧することが可能です。


また、Googleも「Family Link」やメッセージアプリでの警告機能を提供していますが、こうした対策はWhatsAppやTelegramといったサードパーティー製アプリを含めたシステム全体をカバーするものではありません。

これに対し、イギリスの女性と少女に対する暴力の安全保護大臣を務めるジェス・フィリップス氏は、イギリス企業のSafeToNetが開発した「HarmBlock」というソフトウェアで不適切な画像を自動的にブロックする子ども向けデバイスを「目指すべき方向性の好例」と評価しています。


ニュースメディアのFinancial Timesによれば、イギリス政府はAppleやGoogleに対し、「ユーザーが成人と確認されない限り、裸体を含む画像が画面に表示されるのをデフォルトで防ぐ」機能を求めているとのこと。成人がいわゆるNSFWコンテンツを作成したり閲覧したりするためには、生体認証や公的身分証明書などを用いて年齢確認を行う必要が生じます。また、性犯罪歴のある人物については、このようなブロッカーを常に有効にしておくことが義務付けられる方針です。

この技術は当初モバイルデバイスへの導入に焦点が当てられていますが、当局はデスクトップPCにも適用可能であるとしており、「すでに不適切なコンテンツをスキャンできる機能がMicrosoft Teamsなどに搭載されている」と指摘しているとのこと。

オーストラリアでは16歳未満のソーシャルメディア利用を全面的に禁止するという措置が採られていますが、イギリスではあくまで有害なコンテンツの閲覧防止に重点が置かれています。今回の提案は、違法または有害なコンテンツの削除プロセスを企業に義務付ける「オンライン安全法」と並行して機能するように設計されています。

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しかし、イギリスで導入されたポルノサイトの年齢確認システムがすでに偽の写真やVPNの使用によって容易に回避されたという報道もあり、仮にイギリス政府が求めるコンテンツブロック機能が実装されたとしても、技術的な実効性に対しては疑問が残るとFinancial Timesは指摘しています。

また、ユーザーのデバイス内を検閲するという仕組みに、プライバシーや市民的自由の侵害に対する懸念の声が強く上がっています。

Apple関連ニュースサイトのMacRumorでは、「安全と引き換えにプライバシーを放棄させる典型例」や「監視と統制のためのインフラ構築」であると批判するコメントが多く寄せられています。中には、「これは子どもの保護を口実にして生体認証によるID管理やコンテンツ監視を常態化する、『1984』のような管理社会への道だ」と警戒する声もありました。

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in ソフトウェア,   スマホ,   セキュリティ, Posted by log1i_yk

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