アリは病気になると「仲間に自分を殺させる匂い」を発する

群れに属する動物が病気にかかると、群れから排除されたり攻撃されたりするリスクがあります。このため、群れを形成する動物は自分の病気を隠すことが多いのですが、アリのサナギは病原体に感染して末期状態になると「末期状態であることを示す化学シグナルを発して他の仲間に殺される」という利他的な行動を取ることが明らかになりました。
Altruistic disease signalling in ant colonies | Nature Communications
https://www.nature.com/articles/s41467-025-66175-z
ISTA | Ants Signal Deadly Infection
https://ista.ac.at/en/news/ants-signal-deadly-infection/
研究成果を報告したのはオーストラリア科学技術研究所(ISTA)の研究チームです。研究チームはケアリ属の仲間である「Lasius neglectus」のサナギに昆虫病原性真菌「Metarhizium brunneum」を感染させ、感染後のコロニーの行動を観察しました。
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in 無料メンバー, サイエンス, 生き物, Posted by log1o_hf
You can read the machine translated English article When ants get sick, they release a scent….









