AI

「DeepSeek-V3.2」が登場、GPT-5やGemini 3と同等性能でモデルを無料公開するオープンモデル


中国のAI開発企業であるDeepSeekが推論モデル「DeepSeek-V3.2」と「DeepSeek-V3.2-Speciale」を2025年12月1日に公開しました。両モデルはモデルデータが公開されているオープンモデルでありながらGPT-5やGemini 3と同等のベンチマークスコアを記録しています。

deepseek-ai/DeepSeek-V3.2 · Hugging Face
https://huggingface.co/deepseek-ai/DeepSeek-V3.2

deepseek-ai/DeepSeek-V3.2-Speciale · Hugging Face
https://huggingface.co/deepseek-ai/DeepSeek-V3.2-Speciale

DeepSeek-V3.2は2025年に公開された実験的モデル「DeepSeek-V3.2-Exp」の正式リリース版で、GPT-5と同等性能のモデルとして位置付けられています。また、DeepSeek-V3.2-Specialeは計算能力を強化したモデルで、数学オリンピックや情報オリンピックでは金メダルを獲得できるほどの性能を有しています。

「GPT-5 High」「Gemini 3.0 Pro」「Kimi-K2 Thinking」「DeepSeek-V3.2」「DeepSeek-V3.2-Speciale」の各種ベンチマークスコアを並べた表が以下。DeepSeek-V3.2はGPT-5 Highと同等のスコアを記録しており、DeepSeek-V3.2-SpecialeはGPT-5 Highのスコアを上回っています。DeepSeek-V3.2-Specialeは多くのテストでGemini 3.0 Proのスコアも上回りました。


DeepSeek-V3.2はツールを用いたエージェントタスクも実行可能です。エージェントタスクではKimi-K2 ThinkingやMiniMax M2といったオープンモデルを上回り、GPT-5 HighやGemini 3.0 Proに近いスコアを示しました。


DeepSeek-V3.2は計算効率が高いことも特徴としています。以下のグラフは処理するトークンの増加とコストの関係を示したもので、DeepSeek-V3.1-Terminus(青)では処理トークン数が増加するとコストも増大していましたが、DeepSeek-V3.2(オレンジ)ではコストの増加を抑えられていることが分かります。


DeepSeek-V3.2とDeepSeek-V3.2-SpecialeのモデルデータはHugging Faceで公開されています。また、API経由での利用も可能です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
DeepSeekが数学的推論に特化したAIモデル「DeepSeek-Math-V2」をリリース、国際数学オリンピックで金メダルを取れるレベルの正答率を記録 - GIGAZINE

DeepSeekは中国共産党がセンシティブ扱いするようなプロンプトだと脆弱性を含むコードを出力する可能性が増加 - GIGAZINE

ついに「Gemini 3」が登場、無料で使えてGPT-5.1やGrok 4.1より高性能 - GIGAZINE

ChatGPTに温かみのある返答を取り戻す「GPT-5.1」が登場&新たな性格も追加される - GIGAZINE

「Grok 4.1」が登場、Xで無料で使えてGemini 2.5 Proを超える性能 - GIGAZINE

Googleの画像生成AI「Gemini 3 Pro Image(Nano Banana Pro)」が登場、Geminiの推論機能を応用して言語対応や情報整理能力が強化 - GIGAZINE

in AI, Posted by log1o_hf

You can read the machine translated English article 'DeepSeek-V3.2' is now available, an ope….