ロンドンでローマ時代の城壁を見ることができる4つの奇妙な場所とは?

ロンドン市内には、約1800年前のローマ帝国時代の城壁「ロンドンウォール」が断片的に残されています。ロンドンウォールの多くは遺跡や公園のような観光地ではなく、日常の景色に溶け込む形で位置していますが、ロンドンの写真や情報を届けるブログのdiamond geezerが、「奇妙な位置にあるロンドンウォール4選」を実際の写真とともに解説しています。
Four strange places to see London's Roman Wall
https://diamondgeezer.blogspot.com/2025/11/odd-places-to-see-londons-roman-wall.html
西暦200年頃にローマ人によって築かれた城壁は、ロンドンの境界を定め、ローマ帝国時代のブリテン島における重要な都市としてのロンドンの地位を誇示していました。城壁は約1500年もの間改修や再建が繰り返され、外敵の侵入や攻撃を阻んでいたと考えられています。以下は、ロンドン美術館が公開した西暦250年頃のブリテン島の町・ロンディニウム(ロンドンの起源)の復元図で、町の周囲をぐるりと城壁が囲っています。

現代では、城壁の大半は破壊されていたり地面の下に埋まっていたりしており、地上で一般公開されている城壁はごく一部となっています。以下は、ロンドン塔北に位置するタワー・ヒル駅に残る大きなロンドンウォール。

そんなロンドンウォールは、土地の開発やビルの建設時に壊されずに残されたことで、奇妙な位置で見ることができるものがあります。例えば以下は、タワー・ヒル駅のプラットフォームの一部で撮影されたもので、diamond geezerによると、写真の黒いタイルが敷き詰められた部分の奥にあるのがロンドンウォールとのこと。

また、タワー・ヒル駅から高層ビルが立ち並ぶフェンチャーチ・ストリートへと歩いていく途中にあるホテルを通り抜けようとすると、大きな城壁が現れます。

by diamond geezer
このロンドンウォールの珍しい点として、両側に数段の階段と手すりが設置されており、通り抜けることができます。

by diamond geezer
3つ目はヴァイン・ストリートにあるロンドンウォールで、その地域で発掘された考古学的遺物を展示するギャラリースペースとなっているほか、カフェが併設されています。そのため、1800年の歴史を持つロンドンウォールが、驚くほど日常の景色に溶け込んでいます。

奇妙な位置にあるロンドンウォールとしてdiamond geezerが最後に挙げたのは、地下駐車場の中にあるものです。車が誤って突っ込まないようにコンクリートブロックが設けられているほか、一部は「シティ・オブ・ロンドン」と刻印が入ったガラススクリーンで覆われていますが、完全に保護されているわけではありません。

by diamond geezer
反対側から見ると、横断歩道の先にロンドンウォールが位置しているのがわかります。diamond geezerは「ローマ時代の城壁は、地下鉄のプラットフォーム、ホテルのテラス、カフェなどロンドンの至る所で見ることができます。しかし、最も奇妙なロンドンウォールを見たい場合、この『ロンドンウォール駐車場』を見に行くのがオススメです」と述べています。
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in メモ, Posted by log1e_dh
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