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国連調査の「世界で最も人口の多い都市ランキング」で東京がついに首位陥落


2025年11月18日、国連が「World Urbanization Prospects 2025(世界都市化調査2025)」というレポートを公開しました。このレポートによると、世界で最も人口の多い都市はインドネシアのジャカルタで、長年首位を堅持してきた日本の東京は3位にまでランクダウンしています。

Press Release | Cities are home to 45 per cent of the global population, with megacities continuing to grow, UN report finds - United Nations Sustainable Development
https://www.un.org/sustainabledevelopment/blog/2025/11/press-release-wup2025/

Jakarta overtakes Tokyo as world's largest city, according to UN - ABC News
https://www.abc.net.au/news/2025-11-25/jakarta-overtakes-tokyo-as-worlds-largest-city/106049122

Jakarta world’s most populous capital with 42 million people: UN report
https://www.aa.com.tr/en/asia-pacific/jakarta-world-s-most-populous-capital-with-42-million-people-un-report/3751868

国連は1000万人以上の住民を抱えるいわゆる「メガシティ」について調査を続けており、1975年には8都市しか存在しなかったメガシティが、2025年には33都市にまで増加したと報告しました。このうち半数以上の19都市が、アジアに存在しています。また、世界人口82億人のうち45%がメガシティで暮らしていることも明らかになっています。なお、1950年当時、世界人口は25億人しかおらず、この時にメガシティで暮らしていた人口は全体の20%だったそうです。

2025年の調査で、世界で最も人口の多い都市となったのはインドネシアのジャカルタでした。ジャカルタの人口は約4200万人です。なお、最新の国連データによると、インドネシアの人口は約2億8600万人で、世界で4番目に人口の多い国となっています。インドネシアは2019年に建設中の新都市であるヌサンタラに首都を移すと発表しており、記事作成時点では2028年の首都移転完了が見込まれています。


続いて人口が多いのが、バングラデシュのダッカで約4000万人でした。ダッカは2050年までに世界最大人口の都市となる予測です。


3番目に人口が多いのが、日本の東京で人口は約3300万人です。東京は長らく世界最大の人口を誇る都市でしたが、過去25年間で人口増加が鈍化したため、ジャカルタおよびダッカに抜かれた形となります。日本の人口減少および高齢化により、東京の人口は今後25年間で減少する見込みです。


世界で最も人口の多い都市ランキングトップ10の4位以下は以下の通り。アジア以外の都市からランクインしたのは、エジプトのカイロのみ。

4位:ニューデリー(インド):3000万人
5位:上海(中国):3000万人
6位:広州(中国):2800万人
7位:カイロ(エジプト):2600万人
8位:マニラ(フィリピン):2500万人
9位:コルカタ(インド):2300万人
10位:ソウル(韓国):2200万人


メガシティの台頭が顕著に思われますが、報告書では中小規模の都市が多くの人口を抱えており、特にアフリカとアジアで凄まじいペースで人口を増加させていることも明らかになっています。分析対象となった1万2000都市のうち、96%は人口100万人未満で、81%が人口25万人未満です。

また、人口減少が進む都市のほとんどが2025年には人口25万人未満となる見込みで、その3分の1以上が中国の都市、17%がインドの都市であるそうです。また、メキシコのメキシコシティや中国の成都といった一部のメガシティでも人口減少が確認されています。

なお、2050年までにメガシティの数は37都市にまで増加すると見込まれており、国連の予測ではエチオピアのアディスアベバ、タンザニア連合共和国のダルエスサラーム、インドのハジプール、マレーシアのクアラルンプールといった都市が、候補として挙がっています。


ソーシャル掲示板のHacker News上では、「仕事でジャカルタによく滞在していましたが、ジャカルタは過小評価されている都市です。確かに暑く、混雑し、大気汚染がひどく、貧困層が多いですが、それはバンコクも同じです。公共交通機関はまだ素晴らしいとは言えませんが、空港、地下鉄、LRTトランスジャカルタなどでかなり改善されました。東南アジアで唯一の正規の高速鉄道は現在、数分でバンドンに接続しています。Grab/Gojek(ジャカルタのUberに相当)を利用すると、安く移動でき、言葉の壁も回避できます。ホテルは信じられないほどお得で、トップクラスの五つ星ホテルに100ドル(約1万5600円)で泊まれます。現地で生産された服などは信じられないほど安いです。インドネシア料理は素晴らしいです。ナシゴレン以外にもたくさんありますし、おいしい日本料理、イタリア料理なども見つかります。これらは比較的高価ですが、リッツカールトン内のイタリア料理店でのランチは10ドル(約1560円)以下でした。ナイトライフはワイルドですが、本当に夢中になるには地元の友達を作る必要があります。また、比較的安全で、暴力犯罪はほとんどなく、スリ(確かに存在しますが)や詐欺に遭ったことはありません。ジャカルタの最大の問題は、マーケティングと一流の観光名所の欠如だと思います。バンコクには王宮や寺院が数多くあり、ゴーゴーバーなども有名ですが、ジャカルタにはそれがないので、誰も休暇の目的地として考えていません」というジャカルタを称賛するコメントが投稿されていました。

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in メモ, Posted by logu_ii

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