ノートPCのバッテリー1000個以上と太陽光発電で自宅の電力を8年以上まかなってきた男性

「Second Life Storage」というオンラインフォーラムのユーザーであるGlubux氏が、収集したノートPCのバッテリーから取り出したバッテリーセルを使って自宅全体の電力を管理する蓄電池システムを自作するプロジェクトを報告しています。このプロジェクトは2016年頃からスタートしており、8年以上経ってもなお拡張されながら稼働中です。
Glubux's Powerwall | Second Life Storage & Solar
https://secondlifestorage.com/index.php?threads/glubuxs-powerwall.126/
Man uses 1,000 laptop batteries to power his home for eight years
https://interestingengineering.com/energy/recycled-laptop-batteries-power-home
Glubux氏の蓄電池システムは、屋根に取り付けられた1.4kWのソーラーパネルとバッテリー、充電コントローラーと24Vから12Vへの変圧器、インバーターで構成されています。バッテリーパックはノートPCのバッテリーセルで構成されており、2016年時点で約650個のバッテリーセルが使われていました。

バッテリーパックや変圧器、インバーターなどは自宅から50メートル離れた場所に建設した小屋に収納。初期テストではフォークリフト用の24V・460Ahバッテリーも使われたとのこと。

しかし、ノートPCのバッテリーセルはセルごとに経年数が異なっていたため、一部のセルが急速に消耗してしまうという問題が発生。そこで、Glubux氏はすべてのバッテリーパックを分解し、個々のセルをテストした上で、状態の良いセルだけを選別して100Ahのブロックに再構築するという作業を行いました。また、フォークリフト用のバッテリーは負荷を平準化するバッファとして機能しているそうです。

その後、システムは大きく拡張され、冬の短い日照時間でも充電ができるよう、定格440Wのソーラーパネルが24枚追加されました。

また、バッテリーセルの収集も続けられ、最終的には1000個に達したとのこと。

収集したバッテリーセルはすべて分解され、容量ごとに選別して安定したモジュールに組み込む作業が行われました。これにより、総蓄電容量は当初の7kWhから56kWhへと大幅に増加したそうです。

プロジェクトの開始から8年以上経ってもなお、Glubux氏の構築したシステムは稼働中。照明や家電製品は問題なく稼働し、地域一帯が停電した時もGlubux氏の自宅は明るいままだったそうです。
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in ハードウェア, Posted by log1i_yk
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