パスタのベストなゆで時間と塩加減を粒子加速器と中性子実験を使って探った研究結果とは?

おいしいパスタを作るためには、適切な水の量、ゆで時間、塩加減が重要です。最適な調理方法を物理学で探るために、ルンド大学の研究チームが円形粒子加速器施設から得られるX線でパスタの内部構造を解析した結果を発表しました。
A small-angle scattering structural characterization of regular versus gluten-free spaghetti - ScienceDirect
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0268005X2500815X
How to cook the perfect pasta – we used particle accelerators and reactors to discover the key
https://theconversation.com/how-to-cook-the-perfect-pasta-we-used-particle-accelerators-and-reactors-to-discover-the-key-268416

ルンド大学物理化学上級講師であるアンドレア・スコッティ氏が所属する研究チームは、通常の小麦グルテン入りスパゲッティ(通常パスタ)とグルテンフリーのスパゲッティ(GFパスタ)のナノ構造・ミクロ構造を調べるため、イギリスの国立シンクロトロン(円形粒子加速器)施設である「Diamond Light Source」を利用して、パスタの低角度X線散乱を研究しました。さらに、イギリスの中性子研究施設である「ISIS Neutron and Muon Source」、フランスの中性子研究施設である「Institut Laue-Langevin」を訪れて、中性子を用いて異なる調理条件下での通常パスタとGFパスタの微細構造を明らかにしました。
通常パスタとGFパスタの比較に加えて、ゆで時間や塩加減などさまざまな条件を変えてパスタの構造を分析し、構造の変化を捉えることで、最適なゆで時間や塩加減を発見することも試みられました。

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in 無料メンバー, サイエンス, 食, Posted by log1e_dh
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