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GoogleマップにGeminiが統合されて運転支援機能が強化される予定、距離ではなく「レストランの角を右折」のように目印で案内する機能も


GoogleマップにAIの「Gemini」が統合され、運転中のナビゲーションや音声操作が強化される予定です。自然な対話による案内をサポートすることから、Googleはこれを「目的地まで自信を持って案内してくれる知識豊富な友人が助手席にいるようなもの」と紹介しています。

Google Maps launches Gemini features, including landmark navigation
https://blog.google/products/maps/gemini-navigation-features-landmark-lens/

新機能の1つ目は、GoogleマップへのGemini導入です。これにより、運転手は声で尋ねるだけで道案内をしてもらえるようになるほか、声だけで友人に到着時刻を共有したり、運転中にカレンダーへ予定を追加したりできます。


Geminiは複雑な指示も聞き取り可能で、例えば「ルート沿いで、数キロ圏内に、予算に合ったヴィーガン対応レストランはある?」「そこの駐車場はどんな感じ?」といった指示にも対応するとのこと。

尋ねるだけで簡単にナビゲート - YouTube


また、「事故が発生している」「前方が冠水しているようだ」などと伝えるだけで、即座にGeminiが渋滞状況を把握するという機能も登場予定。これらの機能は、今後数週間以内にGemini対応地域のAndroidおよびiOS端末に順次提供される予定です。

2つ目の機能が、現実世界の目印で目的地へ案内する機能です。カーナビはよく「○○メートル先を右折です」などと言うことがありますが、距離に基づく指示は万人にとって分かりやすいものではありません。そこで、Geminiは「この信号を過ぎて次の角を左折です」「30メートル先、前方のタイレストランを右折です」といったように、目に見える目印を基準に案内します。

ランドマーク: 現実世界のランドマークを使って目的地に到着 - YouTube


Geminiは、Googleマップが保有する2億5000万カ所の情報を分析し、ストリートビュー画像と照合することで、路上から見える最も有用な目印を選別して案内するとのこと。この機能はアメリカでAndroidとiOS向けに順次提供中です。

3つ目が渋滞状況の通知機能です。Googleマップは、ユーザーがナビゲーション機能を使用していないときでも渋滞状況を通知するようになり、ユーザーは出発前に道路状況を確認できます。この機能はアメリカ向けのAndroid版で順次提供中です。

No Nav-proactive Alerts: Beat traffic before you’re in it - YouTube


4つ目が、GoogleマップとGoogleレンズとGeminiの統合です。ユーザーがGoogleマップの検索バーのカメラアイコンをタップし、スマートフォンを構えると、Geminiは視界内のレストラン・カフェ・店舗・有名ランドマークを識別。ユーザーはマイクアイコンをタップして「ここはどんな場所で、なぜ人気なの?」「店内はどんな雰囲気?」といった質問を投げかけることが可能です。Gemini搭載のGoogleレンズ機能は、2025年11月下旬よりアメリカでAndroidとiOS向けに順次提供開始予定です。

マップのレンズ: Gemini で構築されたレンズのおかげで、内部情報を入手 - YouTube

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