サイエンス

「1日5000歩」の歩行でアルツハイマー病の進行が遅くなるとの研究結果、もっと少ない歩数でも効果あり


記憶力や認知機能の低下を特徴とするアルツハイマー病は、世界中の高齢者やその家族に影響を与える重大な神経変性疾患です。そんなアルツハイマー病の進行を「1日5000歩」歩くだけで遅らせることが可能かもしれないとの研究結果を、アメリカの医療研究機関であるマス・ジェネラル・ブリガムが率いる研究チームが発表しました。

Physical activity as a modifiable risk factor in preclinical Alzheimer’s disease | Nature Medicine
https://www.nature.com/articles/s41591-025-03955-6


Alzheimer's Disease Could Be Slowed by Taking as Few as 5,000 Steps a Day : ScienceAlert
https://www.sciencealert.com/alzheimers-disease-could-be-slowed-by-taking-as-few-as-5000-steps-a-day

アルツハイマー病は非常に一般的な病気であり、85歳以上の高齢者では3人に1人が患っているといわれています。科学者らはいまだにアルツハイマー病の治療法を見つけられていませんが、そのメカニズムを理解することは治療戦略の開発に役立つ可能性があります。

新たに、マス・ジェネラル・ブリガムの神経科学者であるワイイン・ウェンディ・ヤウ氏が率いる研究チームは、加齢に伴う脳の変化やさまざまなバイオマーカー、生活習慣などについて調査したハーバード脳老化研究(Harvard Aging Brain Study)の被験者296人を対象にした研究を実施しました。

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in 無料メンバー,   サイエンス, Posted by log1h_ik

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