GoogleがChromeの「プライバシーサンドボックス技術」廃止を決定

サードパーティーCookieを段階的に廃止する方針をやめ引き続き維持していくことになったGoogleが、サードパーティーCookieの代替技術として提案していたプライバシーサンドボックスの正式な廃止を表明しました。
Update on Plans for Privacy Sandbox Technologies
https://privacysandbox.com/news/update-on-plans-for-privacy-sandbox-technologies/

Google's Privacy Sandbox Is Officially Dead
https://www.adweek.com/media/googles-privacy-sandbox-is-officially-dead/
Google Pulls The Plug On Topics, PAAPI And Other Major Privacy Sandbox APIs (As The CMA Says ‘Cheerio’) | AdExchanger
https://www.adexchanger.com/privacy/google-pulls-the-plug-on-topics-paapi-and-other-major-privacy-sandbox-apis-as-the-cma-says-cheerio/
サードパーティーCookieはユーザー追跡に利用され、広告業界で重要な役割を果たす仕組みですが、プライバシー侵害につながるという批判があり、Googleは2019年に代替技術としてプライバシーサンドボックスを提案しました。
Googleが「ユーザー情報を保護しつつ広告の関連性も損なわない」仕組みの開発を行うと宣言 - GIGAZINE

ところが、様々なAPIによりフィンガープリントでユーザーを識別することになると、Cookieと違ってユーザー側に識別を回避する手段がないため、プライバシー侵害が解消されないという批判が上がったほか、情報をGoogleが占有することにより、広告市場のGoogleによる支配が加速するという懸念が噴出。
GoogleはサードパーティーCookie廃止の方針を2度にわたって延期したのち、2024年、新アプローチに転換することを表明し、サードパーティーCookie廃止計画を撤回しました。
GoogleがChromeからサードパーティーCookieを廃止する計画を撤回 - GIGAZINE

今回、Googleはプライバシーサンドボックス技術のうち、ChromeとAndroidのAttribution Reporting API、IP保護、デバイス上のパーソナライズ、共有ストレージを含むPrivate Aggregation、ChromeとAndroidのProtected Audience API、Protected App Signals、関連ウェブサイトセット、選択したURL、SDKランタイム、Topics APIの、大きく分けて10点を廃止します。
ユーザーがアクセスするウェブサイトごとにCookieを個別に保存できるようにするCookie Having Independent Partitioned State(CHIPS)や、アカウントをすでに持っているウェブサイトにサインインできるものの共有する個人データが制限されて別サービスのアクティビティを追跡できなくなるfederated Credential Management API(FedCM)のサポートは維持されます。また、追跡不要の認証ツールであるプライベートステートトークンも維持されるとのことです。
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in メモ, Posted by logc_nt
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