テスラ愛好家がアメリカ横断自動運転チャレンジに挑戦するも約97km地点で落下物に当たり断念

テスラを愛好するYouTuberのBearded Tesla Guyが、テスラの自動運転機能「フルセルフドライビング(FSD)」を使ってアメリカを西から東に横断するチャレンジを実施しました。距離にして約4000kmの大移動になるはずでしたが、開始から約97km進んだところで落下物を検知できず、そのままぶつかってしまいました。
テスラ モデルY - FSD Coast To Coast 挑戦パート2 - YouTube

Tesla Fan Attempts Coast-To-Coast FSD Drive, Ends Up With A $22,000 Repair Bill
https://insideevs.com/features/773371/tesla-fsd-drive-coast-to-coast-damage-repair-battery/
Bearded Tesla Guyは2024年に「FSDで1000マイル(約1600km)走るチャレンジ」に成功していました。これは、人間の操作を介入させず、EV充電器からEV充電器までノンストップでFSDを使って走るという自動運転チャレンジでした。
自動運転と言っても、テスラの運転支援システムは「ドライバーが常に道路に注意を払わなければいけない」という制約があるため、人間が完全に運転席を離れていいというわけではありません。それでも、FSDで1000マイル走りきったという経験はBearded Tesla Guyにとって大きな糧となり、次はもっと長い距離を走ることを夢見たそうです。
そして、Bearded Tesla Guyが次に実施したのがアメリカ横断チャレンジです。アメリカの南西部にあるカリフォルニア州サンディエゴから、南東部にあるフロリダ州オーランドまで、およそ4000kmの旅路をFSDだけで走行するというものでした。
最初は順調かに思えたチャレンジでしたが、走行開始から約97km地点を時速約120kmで走行中、道路に落ちていた金属製の物体に衝突。車体が深刻な損傷を受けました。

FSDはブレーキも回避操作も行わず、衝撃で車内にいたBearded Tesla Guyと同乗者は座席から浮き上がってしまいました。

その後も走行を続けたBearded Tesla Guyですが、次の充電ポイントで充電を一切受け付けなくなるという問題が発生し、近くのテスラサービスセンターへ辛うじて到着しました。
テスラ モデルY - FSD Coast To Coast 挑戦パート6 - YouTube

そこでの調査で、車両の高電圧バッテリーが完全に故障していることが判明。サービス技術者が見積もりを出したところ、修理費は2万2000ドル(約330万円)を超えることが分かりました。

ところが、サービス技術者は「バッテリーの問題は以前から発生しており、今回の衝突が問題を加速させた可能性がある」と説明し、それならばテスラの保証対象になると指摘。これにより、Bearded Tesla Guyの負担額は0になったそうです。Bearded Tesla Guyは「私たちの面倒を見てくれたテスラの皆さんには感謝してもしきれません」と話しました。

今回の走行は車両の故障に伴い断念されましたが、Bearded Tesla Guyは再チャレンジを始めています。
テスラ モデルY - FSD Coast To Coast 試行 *再起動* パート1 - YouTube

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