Starlinkの人工衛星は毎日1~2基ずつ地球に落下してきている

衛星インターネットサービス「Starlink」は5000基以上の人工衛星を利用してサービスを提供しています。この人工衛星は寿命が5年となっていて、2019年から打ち上げが始まった人工衛星には続々と寿命が訪れており、大気圏に再突入させての処分が進んでいます。直近だと、1日に1~2基のペースで人工衛星の大気圏再突入が行われているそうです。
1 to 2 Starlink satellites are falling back to Earth each day
https://earthsky.org/human-world/1-to-2-starlink-satellites-falling-back-to-earth-each-day/
Starlinkの衛星がどれぐらい打ち上げられていて、どのあたりを飛んでいるのかは「STARLINKMAP.ORG」で確認可能です。
Starlinkの衛星が今どこを飛んでいるのかをリアルタイムで表示する「STARLINKMAP.ORG」 - GIGAZINE

また、天体物理学者のジョナサン・マクダウェル氏も自らのサイトでStarlinkの衛星運用状況を集計・公開しています。
Jonathan's Space Report | Space Statistics
https://planet4589.org/space/con/star/stats.html
マクダウェル氏の統計データによると、これまでにStarlinkが打ち上げた衛星の数は9000基以上。そのうち、軌道にあって運用中の人工衛星は、第1世代のものが3306基、第2世代のものが4177基となっています。第1世代の衛星は2019年から打ち上げが進められたもので、設計寿命は5年から7年程度とのことで、段階的に処分が進められています。
人工衛星の大気圏再突入は地上から確認できるケースも多く、直近では2025年9月にカリフォルニア州で、Starlink衛星の大気圏再突入が確認されています。
WATCH: Starlink debris seen over the skies of Sacramento County, California.
— AZ Intel (@azintel.bsky.social) 2025年9月26日 12:37
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以下はカナダのウエスタン・オンタリオ大学が撮影したというStarlink衛星の再突入の様子。カリフォルニア州で確認されたものとは別の人工衛星のようです。
Here's the official Global Meteor Network camera video from Lucky Lake, Saskatchewan! This video is courtesy University of Western Ontario and Defence R&D Canada.
— Prof. Sam Lawler (@sundogplanets.mastodon.social.ap.brid.gy) 2025年9月27日 0:53
I counted 13 pieces in the video, how many do we think made it to the ground and are sitting on canola stubble east of Saskatoon?
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こうした人工衛星の再突入は、1日に1~2基のペースで行われているとのことです。
なお、Starlinkのほか、Amazonの「Kuiper(カイパー)」なども人工衛星を打ち上げてサービスを提供しているため、地球低軌道上の人工衛星の数は3万基に上っているうえに、さらに中国が2万基の人工衛星を打ち上げる予定となっていて、将来的には人工衛星の再突入は「1日に5基」のペースにまで増速する可能性があります。
また一方で、中国が打ち上げた人工衛星の高度を下げるとは限らないため、マクダウェル氏は人工衛星同士が衝突してデブリを生み、さらにそのデブリが次のデブリを生むというケスラーシンドロームの危険性を提唱しています。
「Starlink」のサービスは、ホームLITEプランが月額4600円、ホームプランが月額6600円で利用可能。
Starlink | ホーム
https://www.starlink.com/jp/residential
スターターキットはAmazonで税込5万3800円で販売されていました。
Amazon | Starlink Standard Kit | Starlink | 無線・有線LANルーター 通販

コストコなどでも購入可能です。
コストコであの人工衛星経由インターネット「Starlink」スターターキットを買ってきたよレビュー開封編 - GIGAZINE

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in メモ, ハードウェア, Posted by logc_nt
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