在宅勤務の警察官が勤務を偽装する「キージャミング」を行っていたことが判明、Iキーが1万6000回押されたケースも

イギリスの複数の警察で、在宅勤務を許可されている警察官や職員らが、実際は勤務していないのに勤務しているかのように見せかける「キージャミング」を行っていたことが指摘されています。ダラム警察の事例では「I」キーが1万6000回以上押されていた記録があり、当人は辞職しています。
UK cops caught key jamming to avoid remote work • The Register
https://www.theregister.com/2025/10/02/uk_police_caught_keyjamming/

UK police officer found guilty of gross misconduct after ‘key jamming’ while WFH | news.com.au — Australia’s leading news site for latest headlines
https://www.news.com.au/finance/work/at-work/uk-police-officer-found-guilty-of-gross-misconduct-after-key-jamming-while-wfh/news-story/5ef4dc47a1e47c9426332cb63da203e7
グレーター・マンチェスター警察では警察官や職員など26名が「キージャミング」を行っていたとして告発されています。
当局によると、警察では機器が公的な目的のみに使用されているかを確認するため、キー操作を記録するキーロガーをインストールしていたのですが、調査を行う中で「異常な打鍵」が確認されたとのこと。
グレート・マンチェスター警察のテリー・ウッズ副署長は「異常な打鍵」の内容について、「何かを置いて1つのキーを押し続けることで生じた可能性がある」と説明しています。
今回の「キージャミング」行為による解雇や懲戒処分の有無をウッズ副署長は明かしていませんが、ダラム警察でも同様の行為があり、ナイル・サブロン元刑事が辞職し、警察大学のブラックリストに登録されて再任用を禁じられました。
Workshy detective banned from policing over key jamming trick | News UK | Metro News
https://metro.co.uk/2025/09/29/work-from-home-policeman-jammed-keyboard-bosses-wouldnt-spot-skiving-24294289/

サブロン氏の事例では、2024年12月3日から2025年1月13日までの12日間で38回の「キージャミング」が確認されています。レイチェル・ベーコン署長によると、サブロン氏のPCから取得されたデータで、「唯一のアクティビティが単一キーの打鍵」という期間が長かったことが確認されているとのこと。具体的には、Iキーがおよそ1万6000回、Hキーがおよそ30回打鍵されていたそうです。
ベーコン署長は「国民は警察官が自分たちのために熱心に働くことを期待しています。それは、勤勉な同僚によって苦労して築かれてきた信頼です。今回の行為は、明らかに重大な不正行為であり、国民は元警察官の行為に呆れることでしょう」と述べています。
グレーター・マンチェスター警察は今回の一件を受けて、在宅勤務の許可を取り消したとのことです。
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in メモ, Posted by logc_nt
You can read the machine translated English article It turns out that a police officer worki….