Apex LegendsやFCシリーズのエレクトロニック・アーツ(EA)が7.5兆円で買収されるとの報道

人気サッカーゲームのEA Sports FCシリーズ(FCシリーズ)などを取り扱う大手ゲーム企業のElectronic Arts(EA:エレクトロニック・アーツ)が、大規模な買収により株式非公開化する方向で最終段階の交渉を行っていると、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じています。取引規模は約500億ドル(約7兆5000億円)にのぼる可能性があります。
Exclusive | Electronic Arts Nears Roughly $50 Billion Deal to Go Private - WSJ
https://www.wsj.com/business/deals/ea-private-deal-buyout-video-game-maker-808aefec
Electronic Arts will reportedly be acquired for $50B | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/09/26/electronic-arts-will-reportedly-be-acquired-for-50b/
EAはFCシリーズをはじめ、Madden NFL、NBA LIVEなどの毎年発売されるスポーツゲームシリーズや、The Sims、Apex Legends、Battlefieldなどの人気ゲームシリーズを販売するゲームパブリッシャー兼ゲームメーカーです。

そんなEAの買収を、アメリカのプライベート・エクイティ・ファンドであるSilver Lakeや、サウジアラビアの政府系ファンドであるPublic Investment Fund(PIF)、ドナルド・トランプ大統領の義理の息子であるジャレッド・クシュナー氏の投資会社であるAffinity Partnersなどからなる投資グループが目論んでいると報じられています。なお、Affinity PartnersはPIFを含む中東系の出資者から資金を調達する投資会社です。
この買収が実現すれば、レバレッジド・バイアウトとしては過去最大規模となる可能性があります。ただし、記事作成時点では買収価格はまだ確定しておらず、交渉中の段階にあると報じられました。なお、交渉が成立次第、買収が発表される可能性があり、早ければ9月第5週にも実現するとのことです。
投資のトレンドとしても、大型買収案件では従来のような複数のプライベート・エクイティによるコンソーシアムよりも、政府系ファンドや大口投資家が主導するケースが増えてきているとウォール・ストリート・ジャーナルは指摘。これにより、所有者間の戦略的対立リスクを減らす意図もあるとされています。サウジアラビアの政府系ファンドであるPIFは、ゲーム業界に多額の投資を続けており、EA以外にもグランド・セフト・オートシリーズの販売元として知られるTake-Two Interactiveや、モバイルビデオゲーム開発企業としては世界2位の収益を記録しているScopelyなどに出資してきた実績があります。

PIFをはじめとする投資グループによるEAの買収が成立すれば、EAは株式非公開化により上場廃止して非公開企業になります。
この報道を受け、EAの株価は前日比で約15%上昇し、時価総額は約480億ドル(約7兆2000億円)にまで膨らんだと報じられました。
・つづき
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in ゲーム, Posted by logu_ii
You can read the machine translated English article Reports say Electronic Arts (EA), makers….