Kindle初の電子ペーパーでカラーが表示できる「Kindle Colorsoft」はどれくらいカラーを十分に楽しめるのかスマートフォンや他のKindleシリーズと比較してみた

「Kindle Colorsoft」はディスプレイにE-inkスクリーン(電子ペーパー)を採用した電子書籍リーダー「Kindle」シリーズで初めて、カラー表示に対応したモデルです。電子ペーパーの特徴である目に優しい表示や反射の少ないディスプレイでありながらカラーを楽しめますが、どれくらい満足にカラー作品を楽しめるのかを確認するために、スマートフォンのKindleアプリやKindle paperwhite、Kindle Fireと並べて比較してみました。
AmazonがKindle(キンドル)にカラーディスプレイを搭載した、Kindle Colorsoft(キンドルカラーソフト)3機種を7月24日発売開始 - About Amazon | Japan
https://www.aboutamazon.jp/news/devices/kindle-colorsoft
Kindle Colorsoftの外観や設定、カラーマンガの見え方は、以下の記事を見るとよく分かります。
初めてのカラー版Kindle「Kindle Colorsoft」開封の儀&フルカラーマンガを読んでみた - GIGAZINE

Kindle Colorsoftは目に優しく太陽光の下でも反射で見づらくなりづらいE-inkスクリーン(電子ペーパー)をディスプレイに採用したKindleシリーズで初めて、カラー表示に対応しています。

以下は、フルカラーマンガ「勇者で社畜の兼業ライフ」を、Kindle Colorsoft(左)と2021年モデルのKindle Paperwhite(右)で表示してみたところ。従来の電子ペーパーKindleではカラーのページもモノクロで表示されていましたが、Kindle Colorsoftではフルカラーマンガや挿絵、写真などもカラーで見ることができます。

以下は、フルカラーマンガ「姫とゲーマー」を複数の端末で開いたところで、左がAmazonのタブレット「Kindle Fire HDX 7」、中央がPixel 9のKindleアプリ、右がKindle Colorsoftです。同じカラーページですが、Kindle Colorsoftは鮮やかさの点で劣って見えます。

また、「勇者で社畜の兼業ライフ」にはペーパーバック版もあるため、紙の本、スマートフォン、Kindle Colorsoftを並べてみました。ペーパーバックは光沢紙に印刷されているため明るい色であるのに比べ、Kindle Colorsoftは光沢のない紙に印刷されたような色合いです。

モノクロマンガも見比べてみました。「秘密の宮園」の原作を担当するすこやかさんの「すこやかパラダイムシフト」のモノクロページを、Kindle Colorsoft(左)、2021年モデルのKindle Paperwhite(右)で表示しています。見比べると、Kindle ColorsoftよりもKindle Paperwhiteは白っぽく見えますが、これはKindle Colorsoftの特徴というよりは、Kindleは2024年モデルからディスプレイや操作性を向上させており、それがKindle Colorsoftにも反映されている感じ。2021年モデルと2024年モデルとの違いは、こちらの記事を見るとよく分かります。

Kindle Colorsoftはマンガやイラストだけではなく、写真もカラーのまま表示できます。以下は、「Light Painting」という作品集をKindle ColorsoftとKindle Paperwhiteで開いたところ。

Kindle ColorsoftとKindle Fire HDX 7、スマートフォンのKindleアプリを見比べてみると、やはりKindle Colorsoftは落ち着いた色に見えます。色合いや鮮やかさも重要な作品集ではKindle Colorsoftのカラーは物足りませんが、学習本やハウツー本などのカラーページを読む分にはそこまで色合いが気になりにくいため、読みやすい電子ペーパーでカラー表示してくれるのはうれしいところ。

また、Kindle Colorsoftのページ送りなどの操作性は、ディスプレイの明るさやページ送り速度などを大きく改善した2024年のKindle Paperwhiteと同じです。2024年のKindle Paperwhiteが過去モデルからどれくらい進化したかという比較は、以下のムービーを見るとよく分かります。
Kindle Paperwhiteの2024年最新モデルの25%向上したページ送りを前モデルと比較してみた - YouTube

Kindle ColorsoftをKindle Paperwhiteやスマートフォンなどと比較してみたところ、明るいところでも紙と同じように反射せずストレスなく読める電子ペーパーのKindle端末で、カラー作品の鮮やかさを楽しめる点は大きいですが、作品によってはカラーの表示が物足りなく感じることもありそうです。Kindle Colorsoftは16GBのストレージ(Kindle Colorsoftシグニチャーエディションは32GB)、最大8時間持続するバッテリーを備えているため、ストレージと省電力を気にしつつカラー作品を読みたいという人にはオススメできます。
Kindle ColorsoftはAmazonで購入可能で、Kindle Colorsoftは3万9980円、Kindle Colorsoftシグニチャーエディションは4万4980円、Kindle Colorsoftキッズモデルは4万2980円です。
Amazon.co.jp: New Amazon Kindle Colorsoft | 16GBストレージ、防水、7インチカラーディスプレイ、色調調節ライト、最大8週間持続バッテリー、広告無し、ブラック (2025年発売) : Amazonデバイス・アクセサリ



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