Googleがスマートフォンユーザーのプライバシー侵害により600億円以上の損害賠償支払いへ

およそ10年にわたり、スマートフォンユーザーの情報を不適切に追跡・収集して広告販売に利用していたとしてGoogleが訴えられていた集団訴訟で、サンフランシスコ連邦地方裁判所はGoogleに総額4億2570億ドル(約626億円)の損害賠償支払いを命じました。
Google faces millions in damages for tracking people's online activity | AP News
https://apnews.com/article/google-smartphone-surveillance-verdict-damages-c93e0150089fd47ec396f1d0abacb4a8

Google Hit With $425 Million Jury Verdict in Privacy Trial (5)
https://news.bloomberglaw.com/litigation/google-violated-privacy-of-nearly-100-million-users-jury-finds
この集団訴訟は、2016年7月1日から2024年9月23日までの期間にアメリカで稼働していた約9800万台を対象として、Googleがユーザーのプライバシーを侵害しているとして起こされていたもの。
サンフランシスコ連邦地方裁判所の8人の陪審は、「アカウント設定」内にあるサードパーティーアプリによるデータ収集を停止するオプションを切り替えてもデータの保存・複製を停止せずに継続することで、Googleはユーザーを欺いていたと認定。「カリフォルニア州のコンピューターデータアクセス詐欺防止法に基づく責任は負わないが、プライバシー侵害の責任は負う」と判断しました。

認定された損害賠償額は、原告団が当初請求していた310億ドル(約4兆6000億円)よりかなり減額されていますが、原告側のデイビッド・ボイズ弁護士は内容に満足していると語っています。なお、この賠償額は1台あたりだと4ドル強(約590円)に相当します。
Googleの広報を担当するホセ・カスタネダ氏は「今回の判決は当社の製品の仕組みを誤解したもの」と表現し、控訴する意向を示しています。
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in メモ, Posted by logc_nt
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