【GIGAZINE限定6%オフ】画像生成AIもゲームもサクサク実行可能な13万円台のハイスペックミニPC「GEEKOM A9 MAX」レビュー、Ryzen AI 9 HX 370搭載でSSDやメモリを自分で増設することも可能な高コスパPC

「GEEKOM A9 MAX」は12コア・24スレッドの高性能プロセッサ「Ryzen AI 9 HX 370」を搭載したミニPCで、「AI」「ゲーム」「動画編集」といった高負荷なタスクも軽快に処理できるとアピールされています。そんなGEEKOM A9 MAXがGIGAZINE編集部に届いたので、分解したりベンチマークテストを実行したり画像生成AIを実行したりして性能を徹底的に検証してみました。記事の最後には6%オフのクーポンコードもあるので、最後まで読んでください。
GEEKOM A9 MAX 高性能AI ミニPC |Ryzen AI 9 HX 370搭載、ゲームも重作業も快適に
https://geekom.jp/products/geekom-a9-max-minipc


・目次
◆1:外観チェック
◆2:分解してパーツ構成をチェック
◆3:電源と接続してセットアップ
◆4:各種ベンチマークを実行
◆5:画像生成AIを実行してみる
◆6:4K動画のエンコード時間を測定
◆7:高負荷時の温度&騒音量を測定
◆8:まとめ
◆1:外観チェック
GEEKOM A9 MAXのパッケージはこんな感じ。

箱の中にはGEEKOM A9 MAX本体のほかに、電源アダプター、電源コード、HDMIケーブル、本体をディスプレイの裏などに取り付ける際に使うVESA対応プレートおよびネジ、説明書類が入っていました。

GEEKOM A9 MAXの外装は金属製で、200kgの耐圧性能を備えています。

寸法は幅135mm×奥行き132mm×厚さ46.9mmです。大きさがイメージできるように手で持つとこんな感じ。

重さは実測で704gでした。

前面にはUSB Type-Aポートを4個とイヤホンジャック、電源ボタンを搭載。USB Type-Aポートの規格は4個ともUSB 3.2 Gen 2で、左端のポートは常時電力供給可能です。

背面には電源ポート、USB Type-Cポート2個、HDMIポート2個、有線LANポート2個、USB Type-Aポート2個が並んでいます。USB Type-Cポートの規格はUSB4で、USB Type-Aポートの規格は上側がUSB 3.2 Gen 2、下側がUSB 2.0です。また、HDMIポートの規格はHDMI 2.1で、有線LANポートは2.5Gbpsでの通信に対応しています。

2個のUSB Type-CポートはDP Alt Modeに対応しており、HDMIポートと合わせて最大4台の4Kモニターに映像を同時出力できます。

左側面にはSDカードスロットを搭載。

右側面には盗難防止のケンジントンロック。

裏面には滑り止めパッドが4個付いています。

◆2:分解してパーツ構成をチェック
GEEKOM A9 MAXは簡単に分解可能で、自分でSSDやメモリを交換して性能を向上させることができます。分解に必要な工具はプラスドライバー1本のみ。

実際に分解してみます。まず、裏面の4個のゴムパッドを外します。

ゴムパッドは指でひっかくと外れます。

ゴムパッドの下にネジが隠れていました。

ゴムパッドを外したら4カ所のネジを外します。

プラスドライバーで反時計回りに回せばOK。

これで裏ぶたが外れました。

裏ぶたを外すと、銀色のプレートが現れます。

プレートにはアンテナが貼り付いているので、アンテナを固定している4個のネジを外します。

ドライバーでねじねじ。

外したアンテナは端っこにまとめておきます。

続いて、プレートを固定している4個のネジを外します。

ネジが隙間に落ちないように注意。

これでプレートも外せるようになりました。

プレートを外すとマザーボードが露出します。

マザーボードにはメモリやSSD、各種ポートなどがビッシリと敷き詰められています。

メモリは1枚当たり16GBで、合計容量は32GBです。メモリの規格は「Dual channel DDR5 262PIN 5600MHz」です。

メモリは簡単に取り外し可能で、自分の好みのメモリに交換できます。最大メモリ容量は128GBです。

SSDにはサーマルパッドが貼られています。

SSDの容量は2TBで、ブランドはLexar、規格はPCIe Gen4 x4でした。SSDは最大4TBのものに交換可能です。

また、M.2 Type 2230の空きスロットも用意されていて、PCIe Gen4 x4に対応する最大4TBのSSDを増設できます。

SSDの下に実装されている無線チップの種類が気になるので、SSDを取り外します。

無線チップはMediaTek製でした。GEEKOM A9 MAXはWi-Fi 7とBluetooth 5.4に対応しています。

◆3:電源と接続してセットアップ
GEEKOM A9 MAXの性能を検証するべく、セットアップを進めます。まず、GEEKOM A9 MAXを電源に接続。

モニターやキーボード、マウスも接続しました。

電源ボタンを押します。

Windows 11 Proのセットアップ画面が表示されました。GEEKOM A9 MAXにはHome版ではなくPro版のWindowsがプリインストールされているため、最初から仮想化やリモートデスクトップなどの高度な機能を使えます。

特に問題なくセットアップは完了。

念のため、「slmgr /dli」というコマンドでWindowsライセンスの種類を確認したところ、OEM版のライセンスが適用されていました。過去に「個人利用できないボリュームライセンスのWindowsを搭載したミニPC」が出回ったことがありますが、GEEKOM A9 MAXにはOEM版Windowsがインストールされているので安心です。

なお、Windows以外にUbuntuやLinux Mintなどの各種Linuxディストリビューションをインストールすることもできます。

◆4:各種ベンチマークを実行
GEEKOM A9 MAXの性能を検証するために各種ベンチマークを実行してみました。まず、ストレージ性能測定アプリの「CrystalDiskMark」を実行した結果が以下。シーケンシャル読み込み速度は6242.32MB/s、シーケンシャル書き込み速度は5450.81MB/s、ランダム読み込み速度は606.41MB/s、ランダム書き込み速度は605.00MB/sでした。かなり高速なSSDです。

続いて、定番ベンチマークアプリの「Geekbench 6」を実行。CPUテストの結果はシングルコアスコアが2961で、マルチコアスコアが1万5324でした。

GPUを用いた計算処理のスコアはOpenCLが4万513。

Vulkanだと4万8777でした。

CPUやストレージの性能を測定して世界中のユーザーと比較できるベンチマークアプリ「PassMark PerformanceTest」も実行。総合スコアは9129で、世界中のユーザーと比べた際の自分の位置を示す値(パーセンタイル)は80%です。パーセンタイルが100%に近いほど高性能であることを示すので、ミニPCとしては非常に高水準の性能と言えます。

CPUスコアは3万7932でパーセンタイルは脅威の88%。

2Dグラフィックスコアは1014でパーセンタイルは79%。

3Dグラフィックスコアは9025でパーセンタイルは48%。

メモリスコアは3172でパーセンタイルは69%。

ストレージスコアは43417でパーセンタイルは89%でした。

GEEKOM A9 MAXのプロセッサであるRyzen AI 9 HX 370はグラフィック処理用のGPUとして「Radeon 890M」を内蔵しており、各種ゲームを快適にプレイ可能とのこと。実際に「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」を実行した結果、1920×1080ピクセル・標準品質(デスクトップPC)でのスコアは7770で評価は「やや快適」でした。

1920×1080ピクセル・高品質(デスクトップPC)だとスコアは5574で評価は「普通」でした。これくらいの性能なら、3DCGを多用したRPGやFPSゲームを問題なくプレイできます。

◆5:画像生成AIを実行してみる
Ryzen AI 9 HX 370は名前の通りAI処理性能の高さを特徴としたプロセッサです。GEEKOM A9 MAXのAI処理性能を検証するべく、AMDが開発協力している生成AIアプリ「Amuse」で画像生成AIを実行してみました。

AMD製プロセッサ専用の最適化が施されたAIモデル「sdxl-turbo-ryzen-ai」とAMDのアップスケール技術「XDNA Super Resolution」を併用して1024×1024ピクセルの画像を生成した結果、1枚当たり約3秒で画像を生成できました。

以下の動画を再生すると、どれだけ高速に画像を生成できるのかがよく分かります。
AMD Ryzen AI 9 HX 370を搭載したミニPC「GEEKOM A9 MAX」で画像生成AIを爆速実行する様子 - YouTube

AmuseではStable Diffusionシリーズを元に開発された数多くのモデルをダウンロードして実行することができます。

試しに、アニメ系の画像に強い「Animagine XL 4.0」で1024×1024ピクセルの画像をステップ数20で生成した結果、1枚当たり74秒前後で生成できました。AMD製プロセッサを搭載したWindowsマシンで画像生成AIを実行する際は複雑な前準備が必要な場合もありますが、Amuseと「GEEKOM A9 MAX」なら数クリックでモデルをダウンロードして画像を生成可能なので気軽に試せます。

◆6:4K動画のエンコード時間を測定
クリエイティブな用途での性能を深掘りするために、4K動画のエンコード速度を測定してみます。今回は、元データとしてBlenderが無料公開しているショートムービー「Tears of Steel」の4K動画ファイルを使います。ファイルサイズは6.27GB、動画の長さは12分14秒、フレームレートは24fpsです。

元データを動画編集アプリ「DaVinci Resolve」で読み込んだところ、プロキシファイルなしでも動画のプレビュー再生やシーク処理は引っかかりなくスムーズに実行できました。

出力解像度を3840×2160ピクセルに設定し、コーデックはH.265を選択してエンコード開始。

エンコード処理中はGPUがゴリゴリ使われています。

一方で、CPU使用率にはかなり余裕があります。これなら、エンコード処理中に別の作業をこなすこともできます。

エンコードは3分53秒で完了しました。動画の長さは12分14秒なので、約3倍速でエンコードできたというわけです。4K動画を3倍速でエンコードできるので、クリエイティブなタスクにもバリバリ使えます。

◆7:高負荷時の温度&騒音量を測定
GEEKOM A9 MAXには「IceBlast 2.0」という冷却技術が備わっており、高負荷時も安定した動作が可能とのこと。実際にどれだけ冷やせるのか気になったので、高負荷時の温度を測定してみました。
まず、負荷テストアプリ「PassMark BurnInTest」を使ってCPUとGPUに負荷をかけます。

負荷テスト中のCPU使用率はこんな感じ。全スレッドが100%使われている状態です。

GPUにも100%近い負荷がかかっています。この状態で30分放置してから各部の温度を測定します。なお、実験時の室温は25度でした。

30分経過後に赤外線サーモグラフィー「FLIR i3」で温度を測定してみました。天面は奥側が34.7度にまで上がっています。

背面の排気孔周辺は50.2度。

木製テーブルの排熱が当たっていた部分は35.5度でした。

本体の左側面は30度前後で、熱くなっていません。

右側面はSDカードスロット周辺が32.2度になっていました。

電源アダプターは50.3度。どの部位も危険な熱さにはなっていません。

さらに、デジタル騒音計「GM1351」をGEEKOM A9 MAXから50cm離れた位置に設置して、高負荷時の騒音量を測定してみます。

騒音量は46.4dBA。「フォォー」というファン音は聞こえてきますが、扇風機やエアコンの音に紛れる程度の音量です。

◆8:まとめ
GEEKOM A9 MAXを実際に使ってみた結果、ゲームや画像生成AI、動画編集といった高負荷なタスクを余裕でこなせるだけでなく、高負荷時も低温かつ静音な安定動作が可能なことも分かりました。また、机の上やモニターの裏などに設置できる小型ボディに収まっているのも大きな魅力。さらに、自分でSSDやメモリを増設してさらなる性能向上を図ることもできます。なお、GEEKOMは「GEEKOM A9 MAX - Crowned for AI, Built to Game」というスローガンを掲げているそうで、スローガンの通りにAIにもゲームにもガンガン使えるミニPCでした。

GEEKOM A9 MAXは公式オンラインストアやAmazon.co.jpで入手可能。公式オンラインストアでの通常価格は税込13万9900円ですが、GIGAZINE限定クーポンコード「ggzA9MAX」を入力すると6%オフの税込13万1506円で購入できます。コードの有効期間は2025年10月30日までです。
GEEKOM A9 MAX 高性能AI ミニPC |Ryzen AI 9 HX 370搭載、ゲームも重作業も快適に
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また、Amazon.co.jpでもクーポンコード「GGZA9MAXN」を入力することで6%オフの税込13万1506円で購入できます。Amazon.co.jpのクーポンコードも2025年10月30日までの期間限定なので、忘れないうちに入力してゲットしてください!
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