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システムトレイの時計に秒を表示すると本当に電力消費は増加するのか?


Windowsではシステムトレイに時計を表示するかしないかを選べますが、そのサブオプションとして、「秒」まで表示するかどうかも選べます。このとき、秒を表示させようとすると「電力消費が増加します」と表示されるのですが、それが本当なのかを調べた人が現れました。

Does Showing Seconds in the System Tray Actually Use More Power? | LTT Labs
https://www.lttlabs.com/blog/2025/07/11/does-showing-seconds-in-the-system-tray-actually-use-more-power

さまざまな機器のレビューや分析を行うLLT Labsのウーリー・ドア氏は、Redditで「Windowsで秒を表示すると電力消費が本当に増加するかLTTに調べて欲しい」という投稿を見かけて、実際にテストを行うことにしました。なお、当該選択肢はデフォルトでオフになっており、わざわざバッテリー寿命を縮めるようなことをする必要はないため、ドア氏はこれまでこの設定項目に気を払ったことはなかったそうです。

当該項目はWindows 11の場合は「設定」を開き、「時刻と言語」タブ内の「日付と時刻」の項目にあります。


ドア氏は、「なにもしない状態」と「時計表示状態で動画をフルスクリーン再生」という2つのシチュエーションで、システムトレイに「秒」を表示したときとしないときでのバッテリー消費を測定しました。テストに用いられたPCは「ASUS ROG Zephyrus M16 GU604VZ(16インチ)」「Microsoft Surface Laptop 7(13.8インチ)」「Asus Zenbook(16インチ)」の3種類です。

「なにもしない状態」の測定結果が以下。横軸はバッテリー持続時間で、いずれのPCも「秒表示なし」(赤)のほうが「秒表示あり」(青)よりわずかに長持ちしています。


しかし「動画再生」の条件下だと結果はバラバラに。


結果に一貫性があるか確かめるため、ドア氏はもう一度同条件で測定を実施しました。すると今度は、すべての結果で「秒表示あり」の方がいい結果に。


ドア氏は、先行して同様の実験を行ったニュースサイトのNeowinや、Microsoft開発者ブログの「The Old New Thing」では、いずれも「秒表示なし」の方がいい結果だったことを挙げつつ、Wi-Fiの動作具合やテスト時の外部の温度、制御しきれないバックグラウンドプロセスなどが影響を与えた可能性を指摘。秒表示の有無による電力消費の差は、日常的には気がつかないだろうと結論付けています。

Microsoft says this Windows 11 taskbar setting can worsen your battery life, is it true? - Neowin
https://www.neowin.net/news/microsoft-says-this-windows-11-taskbar-setting-can-worsen-your-battery-life-is-it-true/

The ongoing story of seconds on the taskbar - The Old New Thing
https://devblogs.microsoft.com/oldnewthing/20250421-00/?p=111095

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in ソフトウェア, Posted by logc_nt

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