Googleの機械学習用データセンターで行われている液体冷却システムとは?

コンピューターを長時間動かす上で問題になるのが排熱で、空気や冷却液を使ってチップを冷やすのが一般的です。Googleが運営する巨大なデータセンターでは大規模な液体冷却システムが採用されており、2025年8月24日~26日にカリフォルニアで開催された「Hot Chips 2025」でGoogleがその液体冷却システムについて解説。その講演の内容をハードウェア関連ニュースサイトのChips and Cheeseがまとめています。
Google's Liquid Cooling at Hot Chips 2025 - by Chester Lam
https://chipsandcheese.com/p/googles-liquid-cooling-at-hot-chips
近年、最新チップの消費電力増加とそれに伴う発熱の増加に伴い、データセンターにおける液冷の役割はますます重要になっており、特にAIの機械学習に用いるデータセンターでは膨大な電力消費と十全な冷却システムが求められます。Googleによると、水の熱伝導率は空気の約4000倍で、液冷システムはAIブームに伴う冷却需要に対処する魅力的なソリューションだとのこと。
Googleは、液冷システムはいくつかの実験と反復を経て、2018年に形になったと述べています。今使われている液冷システムはデータセンター規模を想定して設計されており、冷却液の循環パイプはTPUサーバー内に収められるのではなく、ラック全体に広がっているそうです。さらに、冷却液の循環を含めた冷却システム全体の制御はAIによって最適化されており、冷却効率が最大限になるように工夫されています。
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in 無料メンバー, ハードウェア, Posted by log1i_yk
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