細胞培養サーモンがFDAの承認を受けてレストランのメニューとして登場

「人工鶏肉」の合法化が進むアメリカで、食品医薬品局(FDA)が代替タンパク質としてフードテック企業・Wildtypeの細胞培養サーモンを承認し、実際にレストランにメニューとして登場したことが分かりました。
Lab-Grown Salmon Hits the Menu at an Oregon Restaurant as the FDA Greenlights the Cell-Cultured Product
https://www.smithsonianmag.com/smart-news/lab-grown-salmon-hits-the-menu-at-an-oregon-restaurant-as-the-fda-greenlights-the-cell-cultured-product-180986769/

Wildtypeのサーモンは、太平洋で採れたサーモンから生きた細胞を採取し、温度・pH・栄養素などの要素を制御するため、野生の魚の体内を模した細胞培養器で培養。その後、植物由来の成分を加え、培養した細胞の塊をまるでサーモンの切り身のような見た目や食感、味にしているとのこと。
Our Salmon | Wildtype
https://www.wildtypefoods.com/our-salmon

2025年5月には、FDAによる市場投入前の安全性協議が終了し、Wildtypeの細胞培養サーモンは他の方法で生産された同等の食品と同じように安全であるという承認が出ています。これは実験室で生み出された製品に対するFDAの慣例的プロセスの最終ステップで、細胞培養動物製品の承認は4例目、魚では史上初だとのこと。
これにより、オレゴン州ポートランドの高級レストラン・Kannなど4つの店舗では、実際にWildtypeの細胞培養サーモンを食べることができます。
kann - A Restaurant by Gregory Gourdet | Nationwide Shipping
https://kannrestaurant.com/

以下はテキサス州オースティンにある「Otoko」の細胞培養サーモン使用メニュー。
なお、気候変動問題を訴えるMighty Earthの創設者であるグレン・ハーヴィッツ氏は「培養肉産業には長期的な可能性はありますが、現時点では可能性に過ぎないということを認識することが重要です。小さな業界ですから」と、慎重な見解を示しています。
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in 食, Posted by logc_nt
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