取材

タローマンが劇場内を自由奔放勝手気ままに動き回り来場者をベラボーに喜ばせた映画『大長編 タローマン 万博大爆発』べらぼうジャパンプレミアレポート


2025年8月22日(金)から劇場公開となる『大長編 タローマン 万博大爆発』のジャパンプレミアが109シネマズ大阪エキスポシティで開催され、藤井亮監督とタローマンが劇場に登場しました。本作は、「1972年に放送された特撮番組の現存するフィルムで作られた」という体で芸術家・岡本太郎の作品や言葉をモチーフにして2022年夏に制作・放送された特撮ドラマ『TAROMAN(タローマン) 岡本太郎式特撮活劇』の劇場版で、同じように1970年代に公開された作品という体が取られていて、そこかしこに工夫が凝らされています。

映画『大長編 タローマン 万博大爆発』 公式サイト
https://taroman-movie.asmik-ace.co.jp/

作品の先行上映会「べらぼうジャパンプレミア」が開催された109シネマズ大阪エキスポシティは、1970年に開催された大阪万博の会場跡地である万博記念公園に隣接するららぽーと大阪エキスポシティ内にあります。このため、最寄り駅の大阪モノレール・万博記念公園駅から映画館に向かうと、「タローマン」のモチーフになっている「太陽の塔」と出会うことができます。


109シネマズ大阪エキスポシティに到着。


ロビーに待ち構えていたタローマンのパネル。


等身大サイズのタローマン2号と奇獣水差し男爵。


藤井監督のサイン入りポスターと予告編場面写真も展示されていました。


チケットが即完売だったという満員のイベントで、司会進行はFM802・DJの飯室大吾さんが担当しました。


飯室さんによる呼び込みがあり、藤井監督とタローマンが入場。その様子を待ち構えていたのですが、藤井監督が入ってきた直後、タローマンは少年とともに客席の階段を駆け上がって行ってしまいました。少年は来場者の1人で、タローマンは舞台挨拶よりも少年と遊ぶことを選んだようです。


段差のある客席の後方で、少年と戯れているらしいタローマンの姿を見守る飯室さんと藤井監督。


お客さんの横に座ったかと思うと、日傘を借りて開き、何かを受信し始めたタローマン。なお、今回の舞台挨拶、タローマンの撮影はOKとなっていました。


呼び込みからおよそ6分が経過し、降りてくるように呼びかけたところで素直にやってくるわけがないということで、タローマンを客席に置いたまま藤井監督による舞台挨拶がスタート。そうなると、よりでたらめになるのがタローマン。藤井監督を照らすスポットライトを利用して、自らの影を投影してきました。


タローマンから妨害(?)を受けつつも話をする藤井監督。


NHKのEテレで放送されたTV版「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」は1話5分の深夜特撮ドラマでしたが、この映画は105分という長さ。「全編がでたらめ」でも長さが5分なら耐えられますが、105分ずっとでたらめだと見ていられないという点に監督は苦労したとのこと。また、1970年(昭和45年)に空想された2025年(昭和100年)の世界を作るというのも大変なポイントで、見た目も1970年代に作られたものに見えるよう、爆発シーンは水槽に絵の具を垂らす手法を使ったりして、こだわって作っていったそうです。

見た目についても、一度制作した映像をスクリーンに投影し、投影した映像を撮影することで、ざらつきを加えているほか、「昭和っぽさを感じる見た目の役者さん」の芝居に「昭和っぽい声をあてる役者さん」の声をアフレコして、往年の特撮っぽさを出しているとのこと。なお、そういった事情もあって「最近CMで見かけた俳優さん」や「有名なあの人」といったキャストがいないため、本当に1970年に放送された作品なのでないかと勘違いする人も出てきたそうです。

藤井監督が真面目なトークをする中、影で遊ぶタローマン。


客席から降りてきて帰りたくなるタローマン。もちろん、帰るそぶりを見せつつも帰りません。

『大長編 タローマン 万博大爆発』べらぼうジャパンプレミア・舞台挨拶から早く帰ろうとするタローマン - YouTube


藤井監督からは、せっかくの映画ということで、昔の映画は15分ごとにフィルムを交換するために合図として右上に黒い点が出るのですが、そこも再現し、交換時にアイキャッチが出るようにしたことが明かされました。

その間に、中身が空のカプセルを客席に配り歩くタローマン。


飯室さんや藤井監督にもプレゼントしていました。なぜ空のカプセル……?


配り終えて再び退場したタローマン、今度はひそかに忍び寄り藤井監督の足元に絡みつくような動きを見せました。タローマンは猫だった……?

『大長編 タローマン 万博大爆発』べらぼうジャパンプレミア・藤井監督が気になるタローマン - YouTube


そしてタローマンがみたび退場したかに思えた瞬間、劇場入口からどわっと追加ゲストが登場。最初は1人2人かと思ったのですが、あっという間にスクリーン前を埋め尽くす数に。あまりの数に「これ、大阪城ホールとかでやることで、映画館でやることじゃないですよ」と突っ込む飯室さん。

『大長編 タローマン 万博大爆発』べらぼうジャパンプレミア・舞台挨拶に大量のゲスト乱入 - YouTube


勢ぞろいで「爆発だッ!タローマン」のダンスに突入しました。

『大長編 タローマン 万博大爆発』べらぼうジャパンプレミア・みんなで踊る「爆発だッ!タローマン」 - YouTube


フォトセッションはプレス向け撮影のあいだに来場者向けの撮影タイムも設けられ、大盛り上がりのうちに舞台挨拶は終了しました。


なお、上映終了後、ムビチケカードをこの日購入した人に整理券が配布されて藤井監督のサイン会が実施され、大盛況となっていました。


『大長編 タローマン 万博大爆発』は2025年8月22日(金)から、109シネマズ大阪エキスポシティほかにて全国ロードショー公開です。


ちなみに、タローマンは「太陽の塔」との記念撮影を果たしています。


1970年大阪万博の跡地である万博記念公園内には岡本太郎のデザインにより建てられた「太陽の塔」や大阪万博の記念館「EXPO'70パビリオン」など当時の熱気を感じられる建物が残っています。また、2018年より太陽の塔の内部を事前予約制で一般公開しています。

「太陽の塔」オフィシャルサイト(大阪府日本万国博覧会記念公園事務所)
https://taiyounotou-expo70.jp/

なお、本作のあらすじは以下の通り。

時は1970年。
万博開催に日本がわきたっていたその時、2025年の未来から
万博を消滅させるためにやってきた恐ろしい奇獣が襲いかかる!

でたらめな奇獣に対抗するには、でたらめな力が必要。
しかし、未来の世界は秩序と常識に満ち溢れ、
でたらめな力は絶滅寸前になっていた。

CBG(地球防衛軍)は万博を守るため、
タローマンと共に未来へと向かう!


予告編はこんな感じです。

映画『大長編 タローマン 万博大爆発』予告編(60秒)【8月22日(金)公開】 - YouTube

©2025『大長編 タローマン 万博大爆発』製作委員会
配給:アスミック・エース

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