広島電鉄が戦後80年を迎えた感謝を込めて被爆電車156号を運行

1945年8月6日に広島に原子爆弾が投下されてから3日後の8月9日、広島電鉄は被爆後の一番電車を走らせました。それから80年を迎えられたことへの感謝の思いを込めて、被爆電車のうちの1両で、広島電鉄の保有車両のうち最古の車両である156号が、5年ぶりに運行されました。
被爆80年の今年、156号を運行します~もう一つの被爆電車が5年ぶりに運行~|広島電鉄
https://www.hiroden.co.jp/topics/2025/0806-tram156.html
1945年8月6日8時15分、広島に原子爆弾「リトルボーイ」が投下され、死者およそ14万人という甚大な被害がもたされました。投下目標は市街中心部・広島県産業奨励館そばにある相生橋で、産業奨励館は至近で爆発の衝撃を受けましたがドーム部分を中心に残りました。戦後、産業奨励館の建物は「原爆ドーム」と呼ばれるようになり、1996年、世界文化遺産に登録されています。

広島市街地を中心に路線網を持つ広島電鉄は多数の車両が被災。復旧されて再度運用された車両も多いものの、すでにほとんどは現役を退いています。156号は150形の1両で、原爆投下時は江波付近にあって、中破の被害を受けました。戦後に復活し、1971年に廃車となったものの1987年に車籍が復活。車庫での保管を経て2020年に整備が行われて、33年ぶりに復活運行が行われました。
【被爆電車特別運行プロジェクト×特急ぬめり】被爆電車156号が走った日(2020年11月23日) - YouTube

今回は、広島電鉄が幾度もの危機を乗り越えて戦後80年を無事に迎えられたことへの感謝と、広島駅前付近の「駅前大橋ルート」が開業したという節目であることから、5年ぶりに特別に運行されることになったものです。

156号の運行に合わせて多くの人が沿道に詰めかけたため、歩道から車道に出ないよう呼びかけるなどしていたパトカー。

千田車庫を出庫した156号は、およそ20分で原爆ドーム前に到達。ゆっくりとした速度で通過していきました。特別運行のため、客扱いはありません。

相生橋を渡ったあとは、被爆後最初に復旧した己斐(現・広電西広島)~観音町の区間を走行したのち、横川駅を経て、江波の車庫へ向かいました。

西広島で折り返し、小網町から土橋方面へ向かう156号。

江波へ向かう156号。

なお、156号は1925年に製造された車齢100年の車両であり、広島電鉄の現役車両として最古の車両です。今後、再び本線上を走行する機会は来るのでしょうか。
・関連記事
日本最古級の路面電車をオリエント急行にラッピングした「オリエント急行路面電車」を一足先に見に行きました - GIGAZINE
繁華街に新線を作った路面電車・富山地方鉄道富山市内軌道線に乗ってきた - GIGAZINE
世界遺産につながるロープウェイや世界最短&急勾配のケーブルカーなど世界の魅力的な18の公共交通機関 - GIGAZINE
エチオピアに開通した中国製路面電車が取って付けたような仕事ぶり - GIGAZINE
・関連コンテンツ
You can read the machine translated English article Hiroshima Electric Railway operates atom….







