リモートワーカーの多いチームはチャットアプリで雑談チャンネルを運用すると捗るとObsidianのCEOが解説

ライティングアプリ「Obsidian」の開発元でCEOを務めるステフ・アンゴ氏が、2~10人のリモートワーカーからなるチームを運用する場合、使い慣れたチャットアプリで雑談チャンネルを作成することが有用であると語っています。
If you're remote, ramble — Steph Ango
https://stephango.com/ramblings

アンゴ氏はチャットアプリで雑談チャンネルを開設すれば、グループチャンネルを乱雑にすることなく、チームメンバー同士で考えていることを共有することが可能になると主張しています。チームメンバーは雑談チャンネル上で個人的な日記やブログを投稿することで、気軽にソーシャルなつながりをチームメンバーと築けるようになるとのこと。
雑談チャンネルでは、週に1~3回程度の頻度で情報が投稿されるのが好ましいとアンゴ氏。同氏が参加している雑談チャンネルでは、以下のようなトピックが頻繁に投稿されているそうです。
・プロジェクトに関するアイデア
・ブログ、記事、ユーザーフィードバックに関する考察
・「もしも」の提案
・旅行や趣味の写真
・ラバーダック・デバッグに関する問題

雑談チャンネルは各チームメンバー分作成し、メンバーは自分の名前が付けられた雑談チャンネルにのみトピックを投稿できるようにします。他メンバーは各トピックに対してコメントすることはできますが、自分の雑談チャンネル以外にトピックを作成することはできません。
各雑談チャンネルはチャンネルリストの下部に配置し、デフォルトではミュートに設定することで、他の人が読むことを想定する必要はありません。
アンゴ氏がCEOを務めるObsidianでは2年前から雑談チャンネルを実験的に導入してきたそうですが、「驚くほど継続している」そうです。Obsidianでは定例会議がないため、雑談はこの雑談チャンネル上で行うことになっています。アンゴ氏は雑談チャンネルについて「作業の中断が最小限になり、作業に集中する時間が増え、メンバー間のつながりを保つことに役立っている」と感想を語りました。
雑談チャンネルでの雑談は自由かつ気楽なため、とりとめのない話から最高のアイデアが生まれることもあるとのこと。アンゴ氏によると、機能追加のアイデアや小規模なプロトタイプの作成、長年の問題に対する独創的な解決策などが生まれることも少なくないそうです。

Obsidianでは1年に1度、1週間ほど対面でのミーティングを行っているそうですが、雑談チャンネルは1年を通して人間関係を維持するのに「非常に効果的」とアンゴ氏は語っています。
これに対して、ソーシャル掲示板のHacker News上では「2014年、CloudflareでDDoS対策に取り組んでいた頃、同僚と『サーバーへのログイン方法』『エニーキャストとは何か』『この問題をどうやって対策したのか、具体的な手順を教えてください』といったものまで、さまざまな会話を繰り広げました。これらの会話は2人以外にとっても価値があることに気付きました。オンボーディングに参加したほぼすべての人が同じ疑問を抱いていたためです。話題の中には純粋にオンボーディングの摩擦に関するものもあれば、ほとんどの人が存在を知らないワークフローに関するもの、理論的な概念に関するものまでありました。そこで、質問を社内向けの公開チャンネルに移し、『マレクの愚痴』と名付けました。これはほとんど私が愚痴を言い、不満を言い、うっとうしい質問を投稿するチャンネルでした。同僚を招待していたら、このチャンネルには社内の半数が参加するようになっていました。このチャンネルは技術的な新奇性から組織から逸脱した話題まで、社内の他の部署では扱われてこなかったであろうあらゆるトピックを取り扱いました。その後、このチャンネルは『マレクの技術コーナー』というより受け入れやすい名前に改名され、10年以上にわたって技術系企業運化の中で明確な位置を占めるようになりました。愚痴を言い合える場所を持つことは重要ですし、人々が摩擦や偏見を抱かずに愚かな質問をしたり不満を言ったりすることができる場所を持つことも重要です。個人チャンネルはやりすぎかもしれませんが、チームごとあるいは拠点ごとにこのようなチャンネルを持つことは良いアイデアです」と、自身も同じような雑談の場を設けることで仕事が捗るようになったというコメントが寄せられていました。
他にも、Gitリポジトリのメモに情報を共有したり些細な疑問について質問したりできる場を設けることで、社内で重宝されるようになったという体験談を投稿している人もいます。
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in メモ, Posted by logu_ii
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