MicrosoftがWindows 11 SEのサポートを終了

MicrosoftがGoogleのChrome OSのライバルとしてリリースした低価格帯端末向けのOSである「Windows 11 SE」のサポートを、2026年10月で終了することが明らかになりました。
Microsoft is killing off Windows 11 SE, its Chrome OS competitor | The Verge
https://www.theverge.com/news/717253/microsoft-windows-11-se-chrome-os-competitor-end-of-support
Microsoft is killing Windows 11 SE — support to end in 2026 | Windows Central
https://www.windowscentral.com/microsoft/windows-11/windows-11-se-is-dead-microsoft-pulls-plug-on-special-school-edition-of-windows-for-low-cost-pcs
Microsoft is killing a special Windows 11 edition for low-cost PCs - Neowin
https://www.neowin.net/news/microsoft-is-killing-a-special-windows-11-edition-for-low-cost-pcs/
Microsoft is killing its failed ChromeOS competitor, Windows 11 SE
https://www.engadget.com/computing/microsoft-is-killing-its-failed-chromeos-competitor-windows-11-se-200050553.html
Microsoft Is Killing Its ChromeOS Rival | PCMag
https://www.pcmag.com/news/microsoft-is-killing-windows-11-se-chromeos-rival
Microsoft is killing its ChromeOS competitor
https://9to5google.com/2025/08/01/microsoft-is-killing-its-chromeos-competitor/
Windows 11 SEは、Microsoftが2021年11月にリリースした教育現場などで利用されている「低価格帯の端末」向けに最適化されたOSです。教育現場などで導入されている「低価格帯の端末」では、GoogleのChrome OSが人気を博していますが、これに対抗すべくMicrosoftがリリースしたのがWindows 11 SEであるというわけ。
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MicrosoftはこのWindows 11 SEのサポートを2026年で終了する予定であることを、ひっそりと明らかにしました。Microsoftは公式のサポートページを更新し、「Windows 11 SEのサポートは2026年10月に終了します」と記載しました。これによると、MicrosoftはWindows 11 SE向けにバージョン24H2以降、機能アップデートをリリースしないとのこと。Windows 11 SEのサポート(ソフトウェアアップデート、テクニカルサポート、セキュリティ修正を含む)は、2026年10月に終了するため、「デバイスは引き続きご利用いただけますが、継続的なサポートとセキュリティを確保するために、Windows 11の別エディションをサポートするデバイスへの移行をお勧めします」とアドバイスしています。
Windows 11 SE Overview - Windows Education | Microsoft Learn
https://learn.microsoft.com/en-us/education/windows/windows-11-se-overview#cw

なお、Acer、ASUS、Dell、Dynabook、富士通、HP、Lenovo、PositivoといったメーカーがWindows 11 SE搭載ノートPCを販売しており、Microsoftも2021年にWindows 11 SE搭載PCとしてSurface Laptop SEを発売しました。日本での販売価格は3万580円からでした。

Microsoftは長年にわたってChrome OSとの競合を試みてきました。Windows 10ではWindowsストアのアプリのみに限定するSモードを開発しましたが、ストアに十分なアプリがなかったため、ユーザーを苛立たせる結果となりました。

Windows 11 SEも同様のアプローチを採用しており、従来のWin32アプリではなくプログレッシブWebアプリ(PWA)の使用を推奨したものです。また、子ども向けにユーザーエクスペリエンスをシンプルにするため、マルチタスク機能が制限されました。
しかし、Windows 11 SEは内部的にはWindows 11 HomeおよびWindows 11 Proと同じOSであるため、低価格帯の端末では動作が不安定であるという問題を抱えているとWindows Centralは指摘しています。
なお、Windows 11 SEの競合となっているChrome OSを搭載するChromebookについては、調査会社のGartnerが2024年5月に「Chromebookは顧客基盤の狭さと品質の低さから市場シェアを失っている」と警告していました。Chromebookは修理が困難である点や、ソフトウェアアップデートの期限切れなどが問題視されています。
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by Luis Roca
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in ソフトウェア, Posted by logu_ii
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