AndroidでLinux向けGUIアプリを動作させるテストが進行中

Androidには開発者向けの機能として「Linuxターミナル」が用意されています。新たにテスト版Androidの「Android Canary」に「LinuxターミナルからGUIアプリを起動する機能」が追加されたことが明らかになりました。
You can finally run Doom and other graphical apps in Android's Linux Terminal - Android Authority
https://www.androidauthority.com/linux-terminal-graphical-apps-3580905/
Linuxターミナル自体は現行のAndroidスマートフォンでも利用可能です。Android 15を搭載したPixel 9 Pro XLでの利用手順は以下の通り。
まず、開発者向けオプションを有効化する必要があるので、設定アプリを起動して「デバイス情報」をタップします。

最下部にある「ビルド番号」を連続タップ。

何度かタップし続けると開発者向けオプションが有効になります。

次に、設定アプリ内の「システム」をタップ。

「開発者向けオプション」をタップ。

「Linux開発環境」をタップ。

「AndroidでLinuxターミナルを実行する」のトグルスイッチをONに切り替えます。

アプリドロワーに「ターミナル」が追加されるのでタップして起動します。

通知の送信許可を求められたら「許可」をタップ。

右下の「インストール」をタップします。インストール時に約565MBのダウンロードが発生するので、Wi-Fi環境でインストールするのがオススメです。

少し待つとターミナル画面が表示されます。Arm版のDebianとして動作しているようです。

「mkdir」や「ls」といったLinuxコマンドを実行可能。

Vimも使えました。

Android Canaryでは、このLinuxターミナルでGUIアプリを起動するテストが実施されています。テクノロジーメディアのAndroid Authorityが公開したスクリーンショットを見ると、画面右上にGUIモードへの切替ボタンが追加されています。

GUIモードに切り替えると以下のように各種GUIアプリを表示できます。ディスプレイサーバープロトコルは旧来の「X Window System」ではなく「Wayland」で、コンポジターは「Weston」を採用しているとのこと。

Linux向けのアプリといえばCUIベースのものをイメージしがちですが、お絵描きアプリの「Krita」や画像編集アプリの「Gimp」など魅力的なGUIアプリも多数存在しています。これらのアプリがAndroidでも使用可能になるとうれしいところです。
・関連記事
無料でYouTubeの動画をバックグラウンド再生できるスマホ・PC用Firefoxアドオン「Video Background Play Fix」レビュー - GIGAZINE
見ているタブ内のページにある全画像をずらっと並べてまとめて一覧表示できるPC&Android用Firefoxアドオン「Image extract」 - GIGAZINE
無料でX/旧Twitterでシャドウバンされているかどうかをスマホ・PCで表示できるFirefoxアドオン「Shadowban Scanner forTwitter/X」で自分のアカウントをチェックしてみた - GIGAZINE
YouTubeの配信開始の待ち時間や毎回同じイントロをスキップできる拡張機能「SponsorBlock」をスマホで使う方法 - GIGAZINE
Adobeが画像生成AI「Firefly」のAndroid・iOS用アプリを公開、Googleの画像生成AI「Imagen」・動画生成AI「Veo」・OpenAIの画像生成AIも利用可能 - GIGAZINE
無料かつメアドや電話番号不要で使えるチャットアプリ「White Noise」レビュー、分散型プロトコル「Nostr」と暗号化を組み合わせて検閲や規制にも強い - GIGAZINE
・関連コンテンツ
in ソフトウェア, スマホ, Posted by log1o_hf
You can read the machine translated English article Testing is underway to run Linux GUI app….







