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FBIがNintendo Switchの大手海賊版サイト「Nsw2u」を閉鎖


現地時間の2025年7月10日(木)、アメリカの連邦捜査局(FBI)が、Nintendo Switch向けの海賊版コンテンツを配布するウェブサイトの「Nsw2u」を閉鎖しました。

Major Nintendo Switch Piracy Site Taken Offline By FBI
https://kotaku.com/switch-2-piracy-nsw2u-roms-fbi-hack-emulator-zelda-1851786034


Nsw2uはNintendo Switch向けゲームの海賊版を配布していることで有名なウェブサイトです。この海賊版コンテンツは、改造されたNintendo SwitchやPC向けのエミュレーターでプレイ可能でした。

そんなNsw2uのドメインがFBIによって押収されました。記事作成時点ではNsw2uのウェブサイトを開くと「このウェブサイトは押収されました」「ジョージア州北部地区連邦地方裁判所が発行した合衆国法典第18編第2323条(著作権侵害に関する条項)に基づく押収令状により、FBIによる法執行活動の一環として押収されました」と表示されます。なお、FBIによる押収に協力した機関として、オランダの金融犯罪捜査機関であるFIODの名前が記載されています。

This Website Has Been Seized
https://nsw2u.com/


ゲームメディアのKotakuは「あるユーザーによると、Nsw2uのサイトは10日の早朝はまだアクティブでした」と指摘。

なお、NSw2uは2025年5月初頭にEUの海賊版監視リストに追加されたウェブサイトです。


任天堂はここ数年、Nintendo Switchに関する著作権侵害を厳しく取り締まってきました。2024年にはNintendo SwitchのエミュレーターであるYuzuの開発チームを著作権侵害で提訴。Yuzuの開発元であるTropic Hazeは、任天堂に対する240万ドル(約3億5000万円)の損害賠償の支払いに合意しています。

任天堂に訴えられたNintendo SwitchエミュレーターのYuzuが損害賠償金支払いに同意し、公開も即座に終了 - GIGAZINE


他にも、任天堂は自社ゲーム機向けのROMデータをホスティングする小規模サイトや、Nintendo Switchの著作権保護を回避するために設計されたサードパーティー製デバイスメーカーなどに対しても訴訟を起こしています。

任天堂が精力的に海賊版コンテンツの取り締まりを行っている理由について、Kotakuは「初代Nintendo Switchは発売当初にハッキング被害にあい、人気ゲームのROMデータがオンライン上で拡散されてしまいました。任天堂はNintendo Switch 2をこのような事態から厳重に守るべく、厳しい対策を講じたのではないかという憶測が広がっています」と報じました。

他にも、任天堂はNintendo Switch 2の発売直後にゲームコピーツール「MIG SWITCH」や「MIG FLASH」を利用しているユーザーを締め出す措置を講じています。

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なお、KotakuはNSw2uの閉鎖について任天堂およびFBIにコメントを求めていますが、記事作成時点で返答は得られていません。

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in ネットサービス,   ゲーム, Posted by logu_ii

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