Googleが大西洋横断海底ケーブル「Sol」を敷設しGoogle Cloudの信頼性強化へ

Googleは自社サービスの安定性向上のために海底ケーブルを世界中に張り巡らせています。新たにアメリカとスペインを結ぶ大西洋横断海底ケーブル「Sol」の敷設計画が発表されました。
Announcing Sol transatlantic cable | Google Cloud Blog
https://cloud.google.com/blog/products/infrastructure/announcing-sol-transatlantic-cable?hl=en
Googleは自社のクラウドコンピューティングサービス「Google Cloud」の信頼性強化などを目的として世界中に海底ケーブルを敷設しています。例えば、2022年には日本とカナダをつなぐ海底ケーブル「Topaz」の敷設作業を開始し、2023年にサービスを開始しています。
日本とカナダをつなぐGoogleの海底ケーブル「Topaz」は一体どんなテクノロジーを採用しているのか? - GIGAZINE

新たに、Googleはアメリカとスペインをつなぐ海底ケーブル「Sol」の敷設計画を発表しました。以下の図は、青色の線が既に敷設済みの海底ケーブル「Nuvem」で、青と赤で構成される線が計画中のSolです。Solはアメリカのフロリダ州パームコーストを出発し、バミューダ諸島とアゾレス諸島を経由してスペインにつながります。SolとNuvemは陸上経路で接続される予定です。

Solの敷設により、世界中の42のGoogle Cloudリージョンのネットワーク容量および信頼性が強化されます。これにより、アメリカやヨーロッパで拡大しているGoogle CloudおよびAIサービスの需要に対応できるとのこと。なお、Solのケーブルはアメリカで製造されるそうです。
Googleは日本のネットワーク強化にも力を注いでおり、2024年には日本とアメリカを結ぶ海底ケーブルを設置するべく10億ドル(約1460億円)規模の投資を発表しています。
Googleが日本とアメリカの間に2本の新しい海底ケーブルを設置するため約1530億円規模の投資を発表 - GIGAZINE

海底ケーブルの敷設には、ケーブルを製造する工場や、専用の設備を備えた敷設船が必要不可欠です。海底ケーブルの製造工場や敷設船がどんなものかは、以下の記事に大量の写真付きでまとめています。
総工費360億円、23Tbpsで通信が可能な全長9000kmの光海底ケーブル「SJC」の製造工場&敷設船見学レポート - GIGAZINE

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