ソフトウェア

AviUtlと拡張編集Pluginを新しくゼロから作り直して64bitにも対応した「AviUtl 2」が6年越しに突如リリースされる


KENくんさんによって開発されるフリーの動画編集ソフト「AviUtl」は32bitのアプリケーションとして開発されていましたが、2019年10月にバージョン1.10がリリースされてから公式のアップデートはありませんでした。しかし、2025年7月7日にバージョン2のベータ版となる「AviUtl ExEdit2 beta1」がリリースされました。拡張編集プラグインが統合され、Windows 10以降の64bit版にも対応しています。

AviUtlのお部屋
https://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl/


AviUtlは無料でありながら高度な動画編集が可能になるソフトとして知られ、特にニコニコ動画をはじめとする場で重宝されました。しかし、32bitアプリケーションであることから、デフォルトではメモリを最大4GBまでしか使用できず、プロジェクトによってはメモリ不足を起こしてしまう可能性がありました。

また、高度な動画編集を行うためには「拡張編集Plugin」をはじめとするさまざまなプラグインやスクリプトを追加する必要があります。こうしたAviUtlのプラグインの中にはプラグイン同士で競合してしまうものも多くありましたが、AviUtlのアップデートが2019年を最後に止まっていたことから、ユーザーは有志が開発したプラグインを積み重ねながら環境と使用目的に応じてカスタマイズして使うしかないのが現状でした。


しかし、2025年7月7日にバージョン2となる「AviUtl ExEdit2 beta1」が突如公開されました。KENくんさんによれば、AviUtl ExEdit2 beta1は64bit版Windows 10以降に対応しており、DirectX11.3、AVX2が利用できる環境が必要だとのこと。

公式サイトではインストール不要のZIPファイル版、インストーラーのEXEファイル版、そしてPlugin SDKもリリースされています。今回はインストール不要のZIPファイル版をダウンロードするため、「aviutl2beta1.zip」をクリック。ファイルサイズは約2.2MBです。


ダウンロードしたaviutl2beta1.zipを、Windowsの標準機能やExplzhなどのツールで解凍します。本体アプリケーションのファイル名は「aviutl2.exe」となっていました。このaviutl2.exeをダブルクリックして起動します。


AviUtl ExEdit2 beta1のデフォルトUIはこんな感じ。AviUtlのバージョン1では機能ごとに複数のウィンドウで表示されていたのが1つのウィンドウに統合され、全体的に今時の動画編集ソフトっぽいデザインになった印象。


なお、今回リリースされたAviUtl ExEdit2 beta1はあくまでもテスト版とのことで、実際に使ってみると読み込みに時間がかかってハングアップしてしまうなど、動作にやや不安定な部分があると感じました。また、バージョン1でのスクリプトやプラグインには互換性があるものの、32bitDLLを用いた一部プラグインやスクリプトには対応しておらず、今後のアップデートに期待されます。

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in ソフトウェア, Posted by log1i_yk

You can read the machine translated English article 'AviUtl 2', which redesigns AviUtl and t….