サイエンス

たった一晩の睡眠不足が脳の食事に対する認識を変えて食べ過ぎにつながる


早めに寝た方がいいとは思いつつ夜遅くまでSNSを見てしまったり、気になる漫画の最新巻を読んでしまったり、仕事のメールをチェックしたりして、睡眠時間が減ってしまった経験がある人は多いはず。ほんの一晩なら寝不足でも大丈夫だろうと思いがちですが、実はたった一晩の睡眠不足が脳の食事に対する認識を変え、食べ過ぎや肥満につながる可能性があるとのこと。睡眠不足がどのように脳を変えるのかについて、アメリカのピッツバーグ大学で神経学准教授を務めるJoanna Fong-Isariyawongse氏が解説しました。

Sleep loss rewires the brain for cravings and weight gain – a neurologist explains the science behind the cycle
https://theconversation.com/sleep-loss-rewires-the-brain-for-cravings-and-weight-gain-a-neurologist-explains-the-science-behind-the-cycle-255726


睡眠不足は世界中の人々に悪影響を及ぼしています。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、アメリカでは成人の3分の1以上が7時間未満の睡眠時間で暮らしており、青年期の若者で推奨される8~10時間の睡眠をとっている割合は、平日だと全体の4分の1程度だとのこと。

睡眠不足は誰にでも起こり得ますが、特に夜勤や交代勤務が多い看護師・消防士・救急隊員といったエッセンシャルワーカーは、睡眠不足に陥りやすいとされています。寝不足になるとどうしても脂っこい料理を食べたくなり、間食も多くなってしまいますが、Fong-Isariyawongse氏は「これは意志力だけの問題ではありません。休息不足になったあなたの脳が、手っ取り早く高カロリーな食品に導いているのです」と指摘しています。


Fong-Isariyawongse氏は、寝不足になると脂っこくて高カロリーな料理を食べたくなったり、つい食べ過ぎてしまったりする理由について以下のように解説しています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
つい夜中に高カロリーなジャンクフードを食べてしまう原因は「睡眠不足」かもしれない - GIGAZINE

なぜ体重を減らすために「睡眠」が重要になるのか? - GIGAZINE

睡眠不足が続くと「内臓脂肪が増加してしまう」ことが実験で判明 - GIGAZINE

睡眠時間を長くするだけで摂取カロリーが減り体重が落ちると研究で判明 - GIGAZINE

睡眠不足を甘く見てはいけない、睡眠不足から来る悪影響はこれだけある - GIGAZINE

「あすけん」と「ポケモンスリープ」を使った日本の研究で良質な睡眠をもたらす食事が判明 - GIGAZINE

TVや電気のつけっぱなしで夜の睡眠中に光を浴びることが体重増加を引き起こす可能性 - GIGAZINE

たった3日続けて睡眠不足になるだけで心臓に害が及ぶかもしれない - GIGAZINE

睡眠不足になると職場でナルシシズムやサイコパシーなどの「ダークな性格」が引き出されてしまう可能性 - GIGAZINE

睡眠不足が2日続くと人は何年も老けたように感じる - GIGAZINE

in サイエンス,   ,   無料メンバー, Posted by log1h_ik

You can read the machine translated English article Just one night of sleep deprivation can ….