Adobeが画像生成AI「Firefly」のAndroid・iOS用アプリを公開、Googleの画像生成AI「Imagen」・動画生成AI「Veo」・OpenAIの画像生成AIも利用可能

Adobeの生成AI「Firefly」が、AndroidおよびiOS向けのモバイルアプリとしてリリースされました。テキストからの画像や動画の生成、Adobe Photoshopにも搭載されている生成塗りつぶし機能や生成拡張機能が使用可能で、Adobe Fireflyのモバイルアプリで生成されたものはすべてユーザーのCreative Cloudアカウントに自動的に同期されるため、ウェブやAdobeのデスクトップアプリでの作業が簡単になります。
Adobe Firefly:生成AI - Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.adobe.firefly
「Adobe Firefly - AIを使って作成」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/id6742595426
Adobe Firefly | The World is What You Make It - YouTube

今回はPixel 9 Pro XLで試すため、Android版を試してみました。Google Playのストアページで「インストール」をタップ。

インストールしたら、「Adobe Firefly」を起動します。

使用状況データの収集に関する説明文が表示されるので「続行」をタップ。

「開始」をタップします。

Adobe Fireflyの画面はこんな感じ。

UIはシンプルで、画像か動画かを選択し、テキストプロンプトを入力したら「生成」をタップするだけ。今回は「月面上で馬に乗る宇宙飛行士」というテキストプロンプトで画像を生成してみます。

Adobe Fireflyの利用は基本無料ですが、Adobeアカウントへのログインが必要となります。ログイン画面が表示されるので、所有しているAdobeアカウントにログインします。

画像生成画面に移行しました。下部のメニューからは、生成モデルやコンテンツの種類、視覚的な適用量、構成、スタイルといった設定を変更できます。

Adobe Fireflyのモバイルアプリで使える画像生成AIモデルは、Adobe製だとFirefly Image 4 UltraとFirefly Image 4、Firefly Image 3の3種類。ただし、Firefly Image 4 Ultraは年額7400円あるいは月額740円のプレミアムプランに登録しなければ利用できません。

また、Adobe製品以外では、GoogleのImagen 4、Imagen 3、OpenAIのGPT Imageが選択できます。ただし、いずれもプレミアムプランのユーザーのみが利用可能です。

そんなこんなで画像が生成されました。一度の生成にかかる時間はおよそ30秒~40秒で、4枚生成されます。

生成された画像のうちの1枚がこれ。油絵風に描いてもらいましたが、言われなければAI生成だと気付けないくらい高い精度で出力されていることがわかります。

画像の右上にあるボタンをタップすると、画像をデバイスに保存できます。

左上にある「編集」からは、生成した画像からの動画生成や、「生成塗りつぶし」や「類似の項目を生成」といった画像をベースとするさまざまな加工や作業が行えるようになっていました。

なお、画像の生成1回につき1クレジット必要で、無料の場合は月に毎月25クレジット付与されます。今回はCreative Cloudの単体プランに登録しているアカウントだったので、500クレジットを与えられていました。

Adobe Fireflyのクレジット制については、以下の記事で詳細をまとめています。
PhotoshopやIllustratorの生成AI「Firefly」がクレジット制を導入し有料プランでも画像生成枚数が制限されるように - GIGAZINE

トップに戻り、今度は動画を生成するため、「動画」を選択してテキストプロンプトを入力し、「生成」をタップ。なお、無料アカウントの場合は月に2本までしか動画を生成できないので注意が必要です。

およそ30秒~40秒で、再生時間5秒の動画が生成されました。

生成された動画はこんな感じ。ドラゴンの尻尾がなぜかドラゴン本体からやや分離してしまっていますが、おおむね指示通りの映像が生成されています。
今度は解像度1080p・縦横比16:9で、カメラや構図の設定を調整しながら同じテキストプロンプトから出力してみました。

生成した二本目が以下。なぜか少女の方が盛大に火を吹いていますが、それ以外は問題なく生成できています。
動画生成で使用できるモデルは、Adobe製品だとFirefly動画のみ。

Adobe製品以外だと、GoogleのVeo 2が利用できます。

また、Adobeは共同ホワイトボードツール「Firefly Boards」をアップデートし、動画作成機能を追加しました。Adobeによると、Luma AIのRay 2、Ideogram 3.0、Runway Gen-4など、新しいパートナーモデルがFirefly Boardsに導入され、他のFireflyアプリ機能でも「近日中」に利用できるようになる予定だとのことです。
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