メモ

作品を公開したのに誰も反応してくれない状態でも延々と作り続けるために必要な考え方


「継続は力なり」という言葉があるように、たとえ最初は見向きもされないような作品だったとしても、とにかく作り続けることが大切だとよく言われます。そうは言っても誰にも注目されないというのは悲しいもの。そんな状況を乗り越えるためのアドバイスを、スポーツ系アプリ「Swift」などを開発したジート・メータ氏が語っています。

Thrive in obscurity
https://www.jeetmehta.com/posts/thrive-in-obscurity


メータ氏は「大抵のことは実を結ぶまでに時間がかかるものです」と記し、最も成功したクリエイターでさえ、何十年もとは言わないまでも何年も無名のままコンテンツを世に送り出してきたと指摘しています。再生回数4回のYoutube動画、購読者3人のニュースレター、リスナー10人のポッドキャスト、読者6人のブログなどいくつも例は挙げられるものです。

こうした状況にあってもなお継続するためのアドバイスとして、メータ氏は以下の3つの柱を紹介しています。

◆1:自分が好きなことをやれば、世界が賛同してくれることもある
アメリカの有名歌手、マイク・ポズナーのインタビュー動画では、ポズナーが一見すると突然スターダムにのし上がったように見えること、急速に転落したこと、そしてゆっくりと復活したことについて語っています。メータ氏はこのエピソードを取り上げ、「シングル『Cooler Than Me』は爆発的に売れました。彼の母親以外、誰も彼の曲を聴いたことがなかったのにです。Cooler Than Meはビルボード・トップ100の6位を記録しましたが、これは彼がまだデューク大学に在学中だったときのことです。マイクはその後7年間ヒットを追い求めましたが、どの曲も前作より悪い結果に終わりました。追い求めるあまり、彼はうつ病、ドラッグに飲まれましたが、最終的に立て直しました。マイクはヒットを追い求める代わりに、自分が好きな音楽だけをプロデュースしています。彼がいいと思う音楽、聴きたいと思う音楽です。時に、世界は同意してくれるのです」と語りました。


◆2:自分自身を押し出す
マイク・ポズナーの考え方に似ていて、聴衆の好みを探ろうとするのではなく、自分の好きなものを作ればいいという考え方です。メータ氏は「こうすることで、聴衆が存在しないときでもモチベーションを維持することができます。停滞期を乗り越えやすくなり、プロセスを楽しめるようになります。より良い作品を生み出すこともできるでしょう。何より素晴らしいのは、志を同じくするフォロワー、つまりあなたが作るのが好きな作品を愛する人たちが集まってくるということです」と紹介しています。

◆3:自分の作品のための空間を作る
作品の一覧があり、人々が作品について知ったりコメントしたりするための空間を構築することも大切だとメータ氏は指摘しています。こうした空間は「Binge Bank」とも呼ばれ、一定数の作品を持つクリエイターたちは作っておくべきとの考え方がちまたで話題だとのこと。たとえ今はファンが存在しなくとも、将来ファンができれば、クリエイターが制作したすべての作品を見たいと思うはずです。メータ氏は「チャンネル登録者数が数百万人級のYouTuberを見ると、最初に投稿した動画でさえ大量に再生されていることがあります。これらは決して最初から多かったのではなく、後から獲得したファンが再生してくれているのです」と記しています。


この3つの柱に関し、ソーシャルサイトのHacker Newsでは「確かに、名声を得るのをやめて好きなことを続けるとずっと幸せになれました。ただ、そういう安心感は、副業を考えなくてもいいくらいの収入が得られた後に生まれたものだと認識しておくことです。好きなことをするというのは、生活費の支払いに不安を感じていない人の贅沢な気がします」といったコメントや、このコメントに対する「でも仕事に喜びが全くなければ、おそらく上手くいかないでしょう。誰かがお金を払ってくれるような、自分が好きなものを選びましょう」という意見、「私は、ネット上で他にあまり情報がないような、ニッチな事柄をランダムに記録するようになりました。一見取るに足らないことのように見えますが、人生や仕事の中では誰もが知りたいと思うものです。だからこそ、私のサイトから得られる数少ない繋がりは、より特別なものになっています」といったコメントが交わされました。

メータ氏は「何百万もの人からの愛、賞賛、フォロワー、名声という約束の地を純粋に求めているのであれば、それを維持することは不可能です。どの分野でも、最初のヒットが出るまでには何年もの練習、反復、そして失敗が必要です。最悪の場合、芸術家は生涯、相応の賞賛を受けることなく終わります。たとえばゴッホですね。もしあなたが(私のように)無名のまま作品を続けているのであれば、これはあなたへの優しいリマインダーとなるはずです。続けてください」と記しました。

◆フォーラム開設中
本記事に関連するフォーラムをGIGAZINE公式Discordサーバーに設置しました。誰でも自由に書き込めるので、どしどしコメントしてください!Discordアカウントを持っていない場合は、アカウント作成手順解説記事を参考にアカウントを作成してみてください!

• Discord | "投稿した作品に反応をもらえなかったことはある?どうやってモチベーションを維持した?" | GIGAZINE(ギガジン)
https://discord.com/channels/1037961069903216680/1381571021957496872

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
半年間無名だったのに突然爆発的大ヒットで1日500万円を得たが消滅した「Flappy Bird」とは?そして人気絶頂でアプリを削除した作者へのインタビュー - GIGAZINE

プログラミング経験ゼロだが180日で180個のウェブサイトを作るプロジェクトがゴールまであとわずかに - GIGAZINE

結果を出すためには「質」よりも「量」をこなして学習することが重要 - GIGAZINE

in Posted by log1p_kr

You can read the machine translated English article The mindset you need to keep creating ev….