GoogleのコーディングエージェントAI「Jules」のパブリックベータ版が公開される、Gemini 2.5 Proで強力コーディング

Googleが日本時間の2025年5月21日、AIを搭載したコーディングエージェント「Jules」のパブリックベータ版を公開しました。Julesには強力なコーディング能力を持つGemini 2.5 Proが搭載されています。
Gemini 2.5 Pro is available in Jules, our asynchronous coding agent that can tackle complex tasks in large codebases that used to take hours. It can plan steps, modify files and more in just minutes. ⏱️
— Google (@Google) May 20, 2025
Jules is now in public beta → https://t.co/RPCRFWtAv1 #GoogleIO pic.twitter.com/5zhRVFeUpm
Jules - An Asynchronous Coding Agent
https://jules.google/
Julesは2024年12月に発表されたAIコーディングエージェントであり、「開発者が寝ている間にソフトウェアのバグを自動的に修正し、コードの変更を準備できるAIコーディングアシスタント」と形容されています。
Googleが寝ている間に自動でバグを修正してくれるコーディングアシスタントAI「Jules」を発表 - GIGAZINE

Julesは発表から半年近く「信頼できるテスターの選抜グループ」のみにリリースされていましたが、2025年5月にようやくパブリックベータ版として公開されました。Julesはバグ修正やバージョン番号の変更、テストといった作業を自動で実行してくれるとのことで、面倒でやりたくない作業をJulesに任せることで、ユーザーが自分のやりたいことに集中できるとアピールされています。

JulesはGitHubのワークフローシステムと統合されており、リポジトリをインポートし、変更をブランチし、PR(プルリクエスト)の作成を支援してくれます。また、クラウドの仮想マシンでコードをクローンして変更が動作することを確かめる機能や、既存のテストを実行または新しいテストを作成するテストスイートも搭載されています。

さらにJulesはコードの記述前にどのような作業をするのかを「プラン」として示すため、ユーザーがプランを見てJulesが進む方向を確認し、場合によってはプランの修正を依頼することもできます。

Julesは非同期のAIコーディングエージェントであるため、実際にプルリクエストが送信される前にユーザーの承認プロセスがあります。また、変更について音声で説明する「audio summary(音声概要)」も生成してくれるとのことです。

Googleは同日、単純なプロンプトや画像を基に複雑なUIをデザインしてくれるツール「Stitch」も発表しました。StitchにはGemini 2.5 Proのマルチモーダル機能が活用されており、画像入力やインタラクティブなチャット、テーマの設定、Figmaへの貼り付け機能なども用意されています。
From idea to app: Introducing Stitch, a new way to design UIs - Google Developers Blog
https://developers.googleblog.com/en/stitch-a-new-way-to-design-uis/
Transform ideas into UI designs with Stitch - YouTube

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