Appleが「CarPlay Ultra」を展開開始、ナビだけでなくスピードメーターから燃料計までAppleデザインにしてSiriでエアコン調整なども可能

AppleがCarPlayの次世代版である「CarPlay Ultra」を2025年5月15日(木)にリリースしました。CarPlay UltraではAppleがデザインしたスピードメーターやタコメータなどの計器類を表示できるほか、Siriを用いてエアコンやパフォーマンス設定などを操作できるようになっています。
CarPlay Ultra, the next generation of CarPlay, begins rolling out today - Apple
https://www.apple.com/newsroom/2025/05/carplay-ultra-the-next-generation-of-carplay-begins-rolling-out-today/
CarPlayは車両とiPhoneを接続することで地図アプリを用いたナビ機能やミュージックアプリを使った音楽再生などを可能とするものです。例えば、以下の車両ではナビのディスプレイにCarPlayの画面を表示しています。

新たに発表されたCarPlay Ultraでは、ドライバーの正面にAppleがデザインしたスピードメーターやタコメーターなどの計器類が表示されるようになります。

スピードメーターとタコメーターはこんな感じ。

中央にナビを表示することもできます。

タイヤの空気圧などの車両情報も表示可能。

計器類の見た目をカスタムすることもできます。

以下のように、表示形式を大きく変化させることも可能です。

また、CarPlay Ultraを介して車両のエアコンやラジオ、パフォーマンス設定などを操作できます。これらの操作はSiriの音声操作にも対応しています。

カレンダーや天気予報などのウィジェットも表示できます。

人気自動車番組「Top Gear」のYouTubeチャンネルはCarPlay Ultraを実際に使うレビュー動画を投稿しています。
New Apple CarPlay Ultra: Apple Just Took Over Your Car! - YouTube

CarPlay Ultraは、まずアメリカとカナダで販売されるアストンマーティンの自動車に搭載され、今後数週間以内にアストンマーティンの既存車両にもソフトウェアアップデートを通じて展開されます。その後、12カ月以内に世界中の車両に展開される予定です。また、CarPlay Ultraを使うにはiOS 18.5以降をインストールしたiPhone 12以降のモデルが必要です。
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in モバイル, ソフトウェア, 乗り物, Posted by log1o_hf
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