QualcommがPCやゲーム機にWi-Fi 7をもたらす無線プラットフォーム「FastConnect C7700」を発表

Qualcommが、Wi-Fi 7を一般向けのコンピューターや家電製品に拡張するための新しい接続システム「FastConnect C7700」を2025年5月15日に発表しました。FastConnect C7700は、2025年初めに発表されたスマートフォン向けのFastConnect 7700に続くプラットフォームです。
Qualcomm FastConnect C7700: The next step in Wi-Fi 7 evolution | Qualcomm
https://www.qualcomm.com/news/onq/2025/05/qualcomm-fastconnect-c7700-the-next-step-in-wi-fi-7-evolution

FastConnect C7700 | Qualcomm
https://www.qualcomm.com/products/technology/wi-fi/fastconnect/fastconnect-c7700
FastConnect C7700は14nmプロセスで製造された2x2 Wi-Fiシステムで、Bluetooth 6.0コア規格に準拠しており、PCIe、USB、SDIO(Secure Digital Input Output)などの柔軟なインターフェースを備え、PCやゲーム機、カメラなどの幅広い製品に統合できるよう最適化されています。
主な特徴として、320MHzの広帯域チャネルと4K QAM(直角位相振幅変調)を活用した5.8Gbpsの超高速通信速度を実現しています。また、Multi-Link Operation(MLO)技術を採用して高速通信と低遅延を両立させており、ゲームやストリーミングなどの高帯域幅アプリケーションに最適な性能を提供するとのこと。対応周波数帯は6GHz、5GHz、2.4GHzの3バンドで、「互換性のあるアクセスポイントとペアリングすることでプレミアムなWi-Fi 7体験ができます」とQualcommはアピールしました。

加えて、Wi-Fiによる距離測定やBluetoothのチャネルサウンディングに対応したデバイスの検出、アクセス、操作を容易にします。さらに、アーキテクチャの改良によりWi-FiとBluetoothの両方で電力効率が向上しているとのことで、この電力効率の向上はバッテリー駆動のデバイスにとって重要な利点となります。
従来、Wi-Fi 7は高価格帯の製品のみに搭載されていましたが、FastConnect C7700の登場により、メーカーと消費者の両方にとってWi-Fi 7がより身近なものになるとQualcommは述べています。

スマートテレビや家電、スピーカーなどでホームネットワークの接続機器が増加する中、高性能な接続性への需要が高まっており、さまざまなデバイスがWi-Fi 7の高速性と低遅延を処理できることが期待されています。
Qualcommによれば、FastConnect C7700は早ければ2026年に市場へ投入されるとのことです。
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in ハードウェア, Posted by log1i_yk
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