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「iPhone 16e」の充電に必要な電源アダプタは?バッテリーの寿命・充電時間・ベンチマーク結果をチェック


Appleが2025年2月28日に発売した「iPhone 16e」はiPhone 16の廉価版にあたるモデルで、税込9万9800円からという比較的低価格でありながら、A18チップを搭載してApple Intelligenceにも対応しています。そんなiPhone 16eの性能を確かめるべく、バッテリーのチェックやベンチマークテストを行ってみました。

iPhone 16e - Apple(日本)
https://www.apple.com/jp/iphone-16e/

iPhone 16eのサイズや見た目は以下の記事で、過去のiPhone SEと比較しながらチェックしています。

税込10万円以下の廉価版モデル「iPhone 16e」速攻フォトレビュー、歴代iPhone SEとサイズや重さも比較してみた - GIGAZINE


・目次
◆バッテリーの持続時間をチェック
◆iPhone 16eのバッテリーを充電してみた
◆ベンチマークテスト

◆バッテリーの持続時間をチェック
まずはバッテリーの持続時間をチェックしてみました。Appleの仕様によれば、「ビデオ再生最大26時間・ビデオ再生(ストリーミング)最大21時間・オーディオ再生最大90時間」とのことでした。今回はバッテリー100%・画面輝度・音量最大の状態で、YouTubeで4K動画をストリーミング再生して放置し、バッテリーが切れてしまうまでの連続再生時間を測定してみました。


再生開始から約8時間後、バッテリー残量20%の警告が表示されました。


再生開始から約9時間後で、バッテリー残量10%。


そして再生開始から10時間で、バッテリーが尽きてしまい、電源がオフになりました。画面輝度・音量最大での4K動画連続再生で10時間なので、通常の使い方であれば1日は問題なく使える程度と考えられます。


◆iPhone 16eのバッテリーを充電してみた
次に、バッテリーの充電を行ってみました。Appleの仕様によれば、「高速充電に対応、30分で最大50%充電(別売りの20Wアダプタまたはそれ以上のアダプタとUSB-C充電ケーブルを組み合わせて使用)」とのことでした。

最大何Wで充電できるのかを調べるべく、Apple純正の20W USB-C電源アダプターと、USB-Cポートで60W出力が可能なAnker PowerHouse II 400を用意。ケーブルはiPhone 16eに同梱されていた60W USB-C充電ケーブル(1m)を使用しました。


充電中の電圧・電流は双方向・メタル筐体・多機能表示 USB Type-C電圧・電流チェッカーを使っています。


まずは20W USB-C電源アダプターで、0%から100%まで充電した際の記録が以下。充電開始から40分で50%に到達しています。入力電力は50%までは18Wで、その後は少しずつ落ちていき、充電開始から1時間で75%、2時間で100%に到達しました。


Anker PowerHouse II 400のUSB-Cポートに接続した結果が以下の通り。充電開始から40分で51%に到達しており、入力電力は最大23Wを超えています。ただし、充電開始から1時間で77%、2時間で100%に到着という結果で、充電速度はほとんど変わりませんでした。iPhone 16eには電源アダプターが付属していないので、別途用意する必要がありますが、購入するのであれば最大でも出力30Wのもので問題なさげです。


◆ベンチマークテスト
まずはGeekBench 6で、iPhone 16eのベンチマークを実行してみました。


CPUのシングルコアパフォーマンスのベンチマークスコアは3380でした。同じA18チップを搭載するiPhone 16の結果は3213だったので、当然ながらほぼ同じ数値。


内訳はこんな感じ。


CPUのマルチコアパフォーマンスのベンチマークスコアは8359でした。iPhone 16の結果は7786だったので、実測値だとiPhone 16eはやや高くなっていますが、ほぼ同水準といったところ。


マルチコアパフォーマンスの内訳が以下。


GPUのMetalパフォーマンスのベンチマークスコアは24183。iPhone 16は27974だったので少し下がってます。なお、iPhone 16のA18チップはGPUが5コアですが、iPhone 16eのA18チップはGPUが4コアに減っています。


Metalパフォーマンスの内訳はこんな感じ。


Antutu Benchmarkでもベンチマークを測定してみました。スコアは以下の通りで、総合スコアは1338197。Antutu Benchmarkの評価にはメモリレイテンシやメモリへのアクセス速度、ユーザーエクスペリエンスや画像処理、動画のデコードなども含まれていることを考慮すると、iPhone 16eの全体的な性能はiPhone 16にごくわずかに及ばない程度と解釈できます。


Antutu BenchmarkのランキングでiPhone 16と比較すると、iPhone 16eは少し下に位置します。


Antutu Benchmarkによるストレージテストによれば、シーケンシャル書き込み速度は1489.3MB/s、シーケンシャル読み込み速度は818.8MB/s、ランダムアクセスは読み込み速度が202.4MB/s、書き込み速度は36.2MB/sでした。


次はiPhone 16eで撮影したさまざまな写真をチェックする予定なので、乞うご期待。

・つづく

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in レビュー,   モバイル,   ソフトウェア,   ハードウェア, Posted by log1i_yk

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